会話のドッジボール
「今日は新宿大学でカエルの解剖やったんだけどさ…マジ気持ち悪かったわ」
「今日新宿大学休みだろ?祝日だし…つーか大学でカエルの解剖ってやるの?」
「そういや俺KO大学だったわ」
「だまれよ」
ある休日の昼ごろ、吉田と山田は公園のベンチに腰掛け他愛もない会話をしていた。
ちなみに吉田が通っているのはどこにでもある底辺大学である。
「やっぱりさ…俺KO大学じゃん?だから頭いいわけ。カエルの解剖でもカエルの体を透明にするくらいはするわけよ」
「いや解剖で透明にしてどうするんだよ。無理だろ」
「は?今どきカエルの体透明にするのはできて当たり前だろが!」
「カエルカエルうるせーな!お前の大学はカエルの解剖しかしてねーのか!」
「カエル専門の学科だから仕方ないんだよ」
「あほくさ」
一見ケンカをしているように見えるが、吉田も山田も楽しそうな表情を見せている。
「俺さ、お前と話してて退屈しねーわ」
「僕もお前と話してて楽しいと思うわ」
「うわぁ…いつもツンツンの山田が素直でキモ…」
「うるせぇ!」
2人の会話のドッジボールはまだまだ続く。