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旅立ちの時  作者: 美藤蓮花
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湯本家の元旦

お正月がきました

夜中から降り続いていた雪がやっとやみ、久しぶりに朝日が雪をキラキラと輝かせる、ここは湯本家自慢の庭。時はちょうど元旦を迎えていた。


小さな赤ちゃんだったサザンカは、大きくなり、花をつけた。


白くて美しいその花はサザンカではなく、ツバキだった。


ツバキの花と知ったお雪たちは白くて美しい花ね。とその花を見て喜んだ。


お雪と呼んでもいいですか?


そう言った伊助だったが、お雪のことを今もお雪様と呼ぶ。そのことが、なんだかとても気になるお雪だけど、本人に直接聞くことができないでいた。


この雪ではラクちゃんは小屋の中ね。新年のご挨拶をしてこよう。


障子を開けて縁までくると、ラクがいた。


明けましておめでとうございます。お雪様。今日は雪が積もっておりましたが新年のご挨拶をラクにもさせてあげたくて、ここへ連れて参りました。


明けましておめでとうございます。ラクちゃん。寒いのにありがとうね。伊助さんもありがとう。


お雪、起きたか。


あ、父上。明けましておめでとうございます。


おめでとう。今日は皆に2人のことを話す。伊助、支度を整えてお雪と共にくるのじゃぞ。


はい。かしこまりました。


ではお雪、私はラクを小屋へ連れて行ってくるから部屋で待っていてください。


お雪は、はい。と答えると、自分の部屋へ戻り、伊助が迎えにくるのを待っていた。


胸がドキドキと、波打つ。少し呼吸をするのが辛いほど。


お雪と呼んだ。お雪と、伊助がそう呼んだ。


その事がお雪にはこんなにも嬉しいのだった。







伊助がお雪と呼びました。

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