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旅立ちの時  作者: 美藤蓮花
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ラクの友達

ラクの友達は一頭だけではなかった!

降り出した雨は朝がくる頃には、やんでいた。


雨が降ったせいか、ぐっと冷え込みがきつくなってきていた。


お雪は朝早く起きてラクの居る小屋へと向かった。ラクダのラクともう一頭居るラクダを見てみたいのもあったが、本当は伊助の顔を見に行った。


でもそこに居たのは道蔵で、伊助の姿はなかった。


あら、おはよう。お雪ちゃん、早く起きたのね。


ラクちゃんともう一頭のラクダを見てみたくて。


あら、良かったわ。いま市場から帰ってきたところなの。この子よ。伊助さんの話だとどうやらラクダではないみたいなんだけど、かわいいでしょ?


お雪はそのかわいいのを初めて見て、その可愛らしさにびっくりしている。


鎌ちゃんっていうの。


兄の名前ですね。


だって、鎌ちゃんが居なくなって寂しかったし、なんとなく似てるかなって。鎌ちゃんと付けたのよ。


そっか。鎌ちゃん、よろしくね。


お雪の言葉に反応して、鎌ちゃんもラクのように聞いたことのない声で鳴いた。


その声を初めて聞いた道蔵はお殿様が初めてラクが鳴いた時みたいにびっくりして尻餅をついている。


それを見て笑うお雪に道蔵が、


私、鎌ちゃんが鳴くの初めて聞いたわよ。この子、鳴くのね!知らなかった!


そんな事をしていると、お雪を見つけてラクがこっちに近づいてきた。


ラクちゃんおはよう。


ラクは聞いたことない声でまた鳴いて返信をする。


お雪ちゃんすごいわね。なんなのこの子達、お雪ちゃんには返信するじゃない!なんでだろうね。


ラクはそんなことを話す道蔵のツルツルの頭を何を思ったか舌を出して舐めている。ペロンペロンと長い舌が道蔵の頭に絡みつく。


お雪はそれ見てただただ笑っていた。


どこからか、伊助の笑い声が聞こえた。


ふと小屋の天井を見ると伊助がそこから顔を出して笑って、そのまま上から降ってきた。


おはようございます。お雪さま、道蔵さん。挨拶しながら笑っている。


だってまだラクは道蔵のツルツルの頭を一生懸命舐めている。


道蔵は、もう!何、なんでまだ舐めてるの!この子!お腹すいてるの?


いや、たぶん、ラクは道蔵さんのこと、好きなんじゃないですか?ラクは友達だと思っているのかもしれないですね。ワハハワハハ。


伊助が笑う横でお雪も同じように笑っている。


ラクちゃん、友達がいっぱい出来て良かったね。


どうでもいいけど、これ、いつ止めるの?いつまで舐める気?こんなに舐められたらあたし、、毛が生えちゃうんじゃない?


一生懸命、ツルツルの頭を舐めるラクちゃんに、もう、3人は笑うしかなかったのだった。






道蔵とラクちゃんは仲良くなることができるのか。種別を越えた愛のかたちは、、、

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