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合同籠球マネージャー  作者: さばりん
第五Q 朗報
29/82

梨世vs静 バスケ1対1ver

 梨世が静にボールを手渡し1対1が開始される。

 梨世は、絶対に抜かれまいと息をのみこむ。

 

 二人の本気のバトルに、隣で練習をしていた倉田たちや黒須たちもこちらを見ている。

 

 夏の暑いコートに一瞬涼しい風が吹き、木々が揺れる葉の音がザァザァと大きく聞こえる。

 風が止むと同時に静はタイミングを見計らったように梨世の右側をドリブルでカットインを試みる。

 梨世はそのカットインを止めようと必死に食らいつく。

 

 しかし、静の方が1枚上手だった。ドリブルを仕掛けたかと思うと一瞬でその場で立ち止り、シュート体制に入る。スリーポイントトシュートだと!?

 梨世は慌ててシュートを防ぐためジャンプする。

 静はシュートを放つ体制からさらに膝を曲げジャンプをした…


「な…ジャンピングスリーポイント…だと…」

 

 静は、高いジャンプをすると最高到達点でシュートを放った。しかも、男子と同じ左手でボールを添えて右手で放つワンハンドシュートだ。

 

 梨世も必死にシュートブロックを試みたが、残念ながらジャンプした静の前にはなすすべもなく、手は空を切る。

 

 放たれたシュートは、一直線にゴールへ向かっていく。ボールはリングの淵に当たることなく、ネットのスパっというきれいな音を鳴らしてボールを吸収した。見事に決まったスリーポイントシュートを決めると、静はきれいな着地と共に、ふぅっと一息ついて汗を手で拭った。

 その仕草と同時にゴールへ吸い込まれたボールが、地面にたたきつけれらる音が聞こえた。


「…」


 中学時代、俺と航一と練習してきたとはいえ、ここまでの選手になるとは…北条静はやはりただものではない。俺なんかが指導するのはもったいない選手だとさえ感じた。


 梨世は、静との圧倒的な差を最後に見せつけられ、息を切らしながら呆然と立ち尽くしていた。

 

 静は梨世の前に立ち。目の前でVサインを作ってみせる。


「私の勝ち。イェイ」

 

 それを見た梨世は、両腕にぐっと力を込めて目をぎゅっとつぶった


「ちくしょぉぉぉ!!!あぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 梨世は体を大きく反らせながら両手で頭を抱えて悔しがっている。なんかそういう人なんかのドラマで見た気がする…

 そんなことを俺が思っていると、静がこちらへ向かってきた。


「大樹…勝利のご褒美頂戴のバグを~」


 俺は抱き付いてくる静を見事によける。

 静はそのままフェンスに激突した。


「いたっ」

 

 静は手をフェンスに引っかけながら崩れ落ちた。


「私の愛を避けられるなんて。ショック・・・」

「くーやーしーいー!!」

 

 今度は梨世が俺のもとへ泣きながら近づいてくる。


「大樹~慰めて~」

「お前ら…いい加減にしろ!!!」

 

 俺はついに怒りが限界に達し、梨世と静を正座でコートに座らせる。


「お前らの一対一にどんだけの時間を取ったと思ってんだ!他のメンバーたちの迷惑も考えろこのバスケバカ」

 

 梨世と静にチョップを入れる!


「痛ったぁ!!」

「大樹ひどい。大樹をかけて勝負してたというのに」

「いつからそんな勝負になってたの!?」

 

 梨世が静に突っ込む。


「そんなことはどうでもいいわ!とにかく罰として川沿いのランニング3週だ!行ってこい!」

「はぁい・・・」

 

 二人はしょんぼりしながらランニングを開始すると思いきや、梨世が猛スピードで静を抜き去る。


「勝負はまだ終わってないんだからね!…お先に!」

「むむむ…」

「あいつら…練習を全部勝負ごとにするな…」

 

 二人が新たな勝負とランニングを開始して、姿が見えなくなっていくと、形原と本田が帰ってきた。


「はぁ…はぁ…はぁ…もう・・・限界…」

 

 本田はコートのベンチに到着すると崩れ落ちた。


「ドリブルしながら・・・ランニングしている途中に・・・はぁ…疲れ果てて倒れている香凛さんを見つけて…はぁ…なんとか・・・はぁ…励ましあって戻ってきました…」

 

 形原も相当疲れたのか、ボールをベンチの横におくとベンチに座りぐったりとしてしまった。


「ちょっとオーバートレーニングさせすぎたかな…二人はしばらく休憩してていいよ」

「はい…ありがとうございます。」

 

 本田は倒れながらも手を挙げて反応した、どうやら大丈夫そうだ。熱中症にだけはさせないようにしないとな…


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