表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/13

村での生活

今日は少な目です。

 9765円。

 今日の遊園地デートでの為に財布に入れていた全財産だ。

 だが、この世界では物価が元の世界の100分の1らしく、僕の財産はだいたい90万円ぐらいの価値があった。

 とりあえずは生活出来そうだ。

 だが、お金を使う場所がない。

 まず、泊まる所を探したが、小さなタムシ村では宿泊所などなかった。

 しょうがないので村人Aの所にお願いして泊まらせてもらうことにした。その際にお金を渡したが、受け取ってもらえず、代わりに薪割りをするように言われた。

 かけっこ大好き神サマは子どもたちとかけっこをして遊んでいた。

 家の中は古い日本の家のようで、ガスはないものの、トイレは洋式水洗で、とても衛生的だった。


「この水はどこからとってきたんですか?」


「水は川からとって来ているわ。明かりや火は主に魔石ね。何かあった場合に備えて水の魔石も有るわよ」


 村人Aの奥さんは僕が質問すると何でも答えてくれた。魔石はあめ玉のような大きさで、ビンの中に色とりどり入っていた。

 このビン一つで1ヶ月分の水光熱が賄えるそうで、魔石の魔力も、毎日自分達で少しずつ貯めているのだという。


「グランディア王国は基本的に税を収めなくていいから、自給自足でだいたい暮らしていけるの。欲しいものがあればお金を使うよりも物々交換の方が多いかな?」


「でもさっき、ラーメン屋さんではお金が使えたんだけど」


「まあ、王都では兵士さんの給料とかお金でもらうらしいから、普通に使えるわよ。私の家がお金よりも労働力の方が欲しかったからね。

 さあ、そろそろ食事にしましょう」


 その日、村人Aの奥さんに作ってもらった料理は絶品だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ