七話 決戦! 藤堂正道 VS 押水一郎 真実と願い その四
「押水、お前、一体何がしたいんだ? 誰が好きなんだ? お前のことを愛している人さえ傷つけてどうしたいんだ?」
「違う……違う違う違う! 全部、全部、お前のせいだ! お前がいるからこんなことになったんだ! みなみは僕のものだ! ずっと幼い頃から一緒だったんだ! 守ってきたんだ! みなみだけじゃない、他の女の子だって僕は大切にしてきた! みんなを幸せにしたいんだ! それを横取りしようとするヤツが悪いんだ! 人が大切にしていたものを何の苦労もしていないヤツがかっさらっていくのはおかしいだろ! お前が僕を陥れるから失敗したんだ! 僕に何の恨みがあるんだよ! たとえお前の好きな人を僕が奪ったとしても、それはお前に魅力がないからだ! 僕に当たるな!」
自分勝手な押水の言い分に、俺はキレた。
「何の恨みだと? 人に当たるなだと? 人の気持ちをもてあそんでおいて何を言っている。お前のせいでどれだけの人達が苦しんだと思っている? 周りの人間だけじゃない。お前のことを信じてくれた人を、幼馴染をどれだけ欺いてきた? どれだけお前を慕ってくれた女の子をその気にさせれば気が済むんだ? 付き合う気もないくせに!」




