学園への道のり 前編 *スイ視点
ゆうきさんに魔力回復薬ももらったので今日から出発しようと思います。
一応、間に合うと思いますが万が一もありますので今は夜ですけど出発することにします。
町の人とあいさつしている時間はないのでギルド長にだけ挨拶していくことにします。
歩いてギルドに来ました。
今は遅い時間なのですがまだギルドはあいてます。
受付のひとにギルド長に取り次いでもらいます。
少ししてギルド長の都合がついたらしくギルド長の執務室に案内されました。
「怒涛の剣士よ、今日は何の要件だ?
悪い要件か?それともいい要件か?」
「あの怒涛の剣士っていうのやめません?ちょっと恥ずかしいですし。」
「ふむ、何度も言うが二つ名とは誇るべきことだぞ。冒険者にとっては二つ名とは憧れなんだぞ。
恥ずかしがる必要はない。」
「いえ、あの大袈裟ですし。
それに私が冒険者ギルドに入ったのって食材を手に入れるためですし。」
「はあ、それでランクBになるなど規格外もいいところだ。
まあいい、私もそれなりに忙しい。それで用件は?」
「ああそうでした。
私この町をしばらく離れることになりました。」
「そうか・・・
それは悪い要件だな。うちの街ではお前が一番戦闘能力が高いからな。」
「いえそんなことないですよ。
ランクAの方もいらっしゃいますし。私より強い人は普通にいますよ
「いやいやお前はソロだからな。
普通のランクAよりは強いぞ。お前の依頼達成件数が足りないからランクA になれないだけで。
そんなお前がいないのはもしもの時まずいからな。」
「すみません」
「いやいいさ主の命令なんだろう。
それでどれぐらいの期間いなくなるんだ?」
「それがわからないんですが、おそらく三年ぐらいになるかと。
聖クロロヒル学園に行きますので。」
「ほう、あそこに行くのか。
それならそれぐらいはかかるの。ところで出発はいつごろになる?」
「ああそれはこの話が終わったらすぐにでも。」
「ずいぶん急だな。始業式はいつだ。」
「三日後です。」
「それは遅れるんじゃないか?」
「いえおそらくぎりぎり間に合います。
がんばって走りますので。」
「そっそうか、さすがだな。
そういうことならあんまり引き止めるわけにはいかんな。ではな。」
「ええそれでは。」
それから私は急いで町から出ました。
この町では皆様に顔を知られていますのでそのまま出てもいいらしいですが王都ではそれではいけないらしいです。
ここら辺が奴隷の面倒くさいとこですね。