学園へ *スイ視点
私のご主人様であるゆうきさんはなんかすごい人です。
どうすごいのかって言われると困ってしまいますがすごい人です。
なんかこうオーラ?的なものが違います。
町の人たちはゆうきさんのことを私をこき使ってる悪い人みたいに言いますが実際は違います。
ゆうきさんという呼び名だって【命令】を使えばなおせるはずなのにゆうきさんはこの命令を全然使いません。だから私はゆうきさんを信用しています。
ただ私はゆうきさんの【命令】でゆうきさんのことについてしゃべることができません。
この【命令】ですがやぶるとすごい痛みが襲ってきます。
昔うっかりやぶってしまったことがあるんですが痛みで気絶してしまったうえ、
えとその恥ずかしながら失禁してしまいました。
その時はゆうきさんが魔術で隠してくれたそうですが起きた時きれいになって違う服を着ていたので
ゆうきさんに裸を見られてしまったかもしれません。
はずかしぃ
そう魔術といえばゆうきさんすごいんです。
魔術で隠してくれた時ゆうきさんはその場にいた人全員に幻術をかけて、私の出してしまったものもひそかに処理してくれたそうです。
この幻術ですが能動式と受動式という種類がありまして受動式というのは、
空間にないものを映し出すものでたとえば幻のカーテンなどで私を隠すができます。
能動式はその対象に働き幻を見せるというもので私が叫び倒れた時に、
私がそのまましゃべっているように見せかけることができます。
そのおかげで私の乙女のプライドは守られました。
ゆうきさんには見られたと思うので守られた?という感じですが。
今度は私の(ご主人様である)ゆうきさんについてです。
ゆうきさんはやさしいひとです。
私のこと助けてくれましたし。
昔私はある事件に巻き込まれてボロボロだったのですけど、
そこにゆうきさんが表れて助けてくれたんです。
そんなゆうきさんですがゆうきさんはひきこもりです。
もうすごいひきこもりです。
去年は一回しか外に出てるのを見たことがありません。
その一回ですが誕生日プレゼントとしてお買い物に付き合ってもらったんです。
えへへデートですよデート
ただ私が有名になりすぎたのかデート中なのに町の人が話しかけてくるのはどうかと思います。
そんなひきこもりのゆうきさんですがご飯を食べないでも生きていけます。
もうそれを聞いたときはあじょかって思いましたね。
ご飯は娯楽としてしか食べることはないので私がほっとくと全然食べません。
そんなゆうきさんですがご飯がいしくできると褒めてくれます。
なので私はがんばってお料理を覚えました。
そりゃ最初は失敗してばかりだったんですけど今はかなりの腕だと自負しております。
しかもゆうきさん娯楽のためなのでおいしくないのは食べなくてもいいのにちゃんと残さず食べてくれます。ゆうきさんいわく「食べ物を粗末にしてはいけません。」らしいです。
なので失敗はできません。
そもそも私がギルドに入った理由は高い食材を買うためであったりします。
食材の中にはわずかながら最大魔力量が増えるものなんかもあります。
それがきのこなんですがとってもおいしいんです。
乾燥させてだしを取るもよし煮るよし焼くよしなんです。
そんなこんなしてたらギルドランクがBになっていました。
まあ些細なことですよね。ゆうきさんいわく「自分の価値は自分で決めろ」ですから。
ついでにゆうきさんちびっこいですが実は大人だそうです。
ゆうきさんがいうには実験で失敗したそうです。
それでそんなちっちゃいんですねと言ったらおしおきされてしまいました。
お仕置きについては思い出したくないんでパスでお願いします。
さてこんな私ですが今年から学校に通うことになりました。しかもなんと聖クロロヒル学園に
この聖クロロヒル学園ですが皆の憧れです。
ここに通うために貴族の人たちは英才教育をして入学するそうです。
そういうことなので聖クロロヒル学園には貴族の方が多いです。
平民は親の手伝いの間にしか勉強できないので少ないようです。
そこに裏口で入ることになってしまいました。
そんなとこに奴隷である私が行くのは恐れ多いんですがゆうきさんと一緒なのでうれしいです。
ちなみにギルドランクですが、Aが超一流レベルでBは一流Cは一人前Dは半人前Eは駆け出しFはおつかいという感じです。またSというのもありますがA以上はすべてSなので一概にどうとは言えません。
魔物のランクヅケもS~FでAからEは同じギルドランクの人が5、6人いたら勝てるという感じです。低いランクのはこれより少なくても勝てますが複数出てくることが多いのでこんな感じです。SとFはこの範囲外のをすべてランク付けしてるのでこれまた一概にどうとは言えません。
ちなみにスイはギルドランクBに上がったのでじっさいにの強さはもっと強いです。
あとゆうきさんはスイの裸を見ていません。失禁してるとこは見ましたが。
後の処理に困ったゆうきさんはスイの裸を見るわけにはいかないので服を脱がせてぬるま湯で丸洗いした後乾かして服を着せるという魔術を一から作りました。