「女の子モテモテユカリちゃん♪」
いつも女の子にモテモテなユカリは今日も今日とて周りには女の子が集まる。
「ユカリちゃん」
「ユカリちゃん〜」
「ゆかりん♪」
「主様〜♪」
「ユカリちゃん〜!」
「あ、相変わらず女の子にモテモテだね・・・」
甘えて来る大人四人子供一人と皆して可愛いしスタイルも良いけど私は何度でも言おう、私は女同士の結婚は駄目と。
「あのね皆、女の人は普通、男の子と結婚するんだよ?」
私の言葉に皆して溜息して馬鹿にするような素振りを見せる。
「だから〜ゆかりんは無理だって!」
「そうですよ、第一主様は可愛すぎます!どうしてそんなに可愛いのですか?」
「ユカリちゃんは男から下半身だけの痴女って言われてる」
「ユカリちゃんはもっと女の子に愛を注いで!」
たまに来る暴言に怒りながらもくっつく人々に私はどうしたら男の人にモテるか平常運転のアスカちゃんに聞く。
「ユカリちゃんは・・・う〜ん・・・外見は普通だしスタイルもそこそこ、性格は優しくて素直、男の子に対しての魅力は低くなる一方・・・いっそエッチに染まる?」
「それはもうアヤちゃんという歩く倫理観欠如法律破壊がやらかしてるから!私みたいな人って誰かも好かれそうじゃない?」
ちょっと自己愛強いけどこれくらいあってもいいよね?だけどアスカちゃんの曇った顔は晴れない。
「知ってるユカリちゃん?」
「ほえ?」
「優しい女の子って実は凄く人気なんだよ?」
・・・・・は?
「なら何で私はモテないの?」
その言葉にアスカちゃんは満面の笑みで答えた。
「単純にユカリちゃんの魅力が無いんじゃない?」
私はその晩酷く落ち込んだ、誰かに慰めて貰おうとしたが皆統一してこう言ってきたんだ。
「いっそ女同士で結婚したほうがまだ早い」
私は一旦冷静になって深く考えた、だけど辿り着く先は決して交わる事は無かった。
「もう少し大人になれば・・・?」
溜息混じりの朝を迎えると家の外が騒がしい、窓を開けると男の人を投げ飛ばすユイちゃんと目が合った。
「ユカリちゃんをスケベな目で見てたからボコボコにしてるからご飯待ってて」
私は何故モテ無い理由の一つがパズルの最後の一ピースをはめるような感覚が襲って来た。
「もしかして知り合い達のせい??」
そう言えばたまに酒場に言われてたな、やばい連中を引き連れる変態冒険者リーダーがいるって・・・
「わ、私の・・・・こと???」
このまま私は今後一切恋愛出来ないのでは?と水を抜かれた魚のような死んだ目をしながらまた今日も一日頑張ろうと項垂れた。




