エクストラ「あの頃の私達は何を夢見る?」その3
私が十六歳になり学校に入学早々低レベルのガキに嫌気が差す。
私は既に政治を読み解いていたり経済の状況を把握し生きる為の戦闘もこなしていた。
ここはまだ比較的安全、少しでも外に出たらモンスターに襲われる事を考慮して魔法も下級魔法は読破していた。
ガキの戯言なんか興味無いし友達も殆どいない、生きる為に生活の基盤を整える為に二人を養う為に掲示板にあるお金稼ぎにも出向いていた。
勉学に貯蓄に戦闘に二人を育てる、毎日が多忙で二人が心配で遊ぶのもしない。
「ただいま」
帰ると二人は揃って返してくれてその瞬間だけは癒された。
食材の確認をして掃除をこまめにやって勉強して掲示板で拾って来た依頼を見て割の良い仕事をこなして生活費を稼ぐ。
正直言うなら私には自由が無い、二人の面倒見ながら勉強して料理して仕事して毎日状態を確認して暇が出来たら武器を振る、終わったらまた二人の面倒を見る。
常に日頃から動いて休む暇さえ崩して一生懸命大人になっても苦労しない生き方をする。
安全で安心、揺らぐことのない生活を目指して倒れるまで動く。
貯金は沢山あって損はない、この言葉に尽きる。
アスカいつも通り勉強と医学、料理なんかも勉強し始めてる。
お利口さんで口答えなんかしない手間が掛からない、一方ユカリちゃんは何をしてもダメ、勉強をすぐサボるし運動嫌いでずっと気の抜けた顔で空を眺めてる。
そんなユカリちゃんが凄く心配だった。
お節介で申し訳無いけど面談もする、アスカは変わらず、ユカリちゃんは挙動不審。
未だに親について何も知らない、だが少しだけ一抹の不安が現実味を帯びてきている。
二年間も離れてるのに親は一度も探しに来ていない。
普通だったら血眼になって探すと思うのにユカリちゃんの親はまるで存在しないかのように音沙汰すら無い。
私はそれでも自分に親が産んだ子なんだからその内現れると押し留めた。
だって、可哀想じゃない。子どもって親の宝でしょ?命に変えても守らないといけない宝玉をまるで捨て猫のように置き去りにする畜生なんかいるはず無い。
だから私はユカリちゃんの親を探す事を決意して知り合いに聞き回った。
そして・・・その三年後、親は見つかった。
だがそれは私の望むものではなく最悪な結末がそこにあった。




