「ユカリ勘違いさせ女過ぎるからしょっ引きます」
「ユカリちゃん、また知らない男に誘われたでしょ?」
「うん?報酬が良い仕事があるからーって」
「変な事された?」
「ほえ?どうしたの急に?」
ユカリちゃんは誰に対しても優しく天使のような女の子、故に罠にかかりやすく簡単に連れ込まれる。
女には風俗で働かされ、男には借金させられたり騙されたり最悪美人局側にされたりエロなんてよくある。
そんな事あっても彼女はにこやかに対応して警戒心ゼロのガバガバ。
私が育ったのもあれだけど育児失敗したかしら?
「大丈夫だよー今度は優しそうなお姉さんだから警戒なんかしなくても大丈夫だよ♪」
「それが怖いの!アンタ犯罪に被害者にも加害者に何百回目よ!?」
「もう千回越えてるよ!」
「威張るな馬鹿!私はアンタが心配で忠告してんの!」
余計な御世話感を見せてるけどこの娘は本当に怖い、ホイホイついていく癖にその優しさに魅了されて危うく大事なものを奪われそうになったり危機管理能力無し警戒心ゼロの女の子だから人との関わりが一番不安。
「とにかく!大丈夫だから安心してよ?」
「本当に?」
「うん♪」
ユカリちゃんに甘いと分かっていてもつい頷いてしまう私、本当に甘い。危険だと分かってるけど純粋無垢な娘を叱りつけるのは教育に良くないと思わせる。
後日、ユカリちゃんは案の定騙されて近くにいたカイトに助けてもらいました。
☆★☆★
「元気に二人共駆け回ってるね」
「昨日の事でサナエがユカリを追い回してる光景を見てのんびり酒場で昼食取っていいのか?」
「はは!平気だよ、前と同じだからね!いつ見ても楽しそうだね」
昼頃は普段は静かだけど今日は喧騒とした日のようだ。
「こおぉぉぉららら!!今日という日は説教よ!」
「昨日散々怒鳴ったじゃん〜!!アスカちゃん助けてぇぇぇ!!!!」
今日もいつもの日常だ。




