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「ユカリ元気過ぎ問題」

「おっはよ〜!!!!!!!」


 早朝から爆発物のような轟音が鳴り響く俺達の拠点、エミの城にてその出来事は起きた。


 我らのリーダーユカリは正直に言ってしまえば置物と大差無い。


 基本戦闘は平民と変わらない、魔法は初級魔法の一番下は一通り覚えている。いつも頭が回らない上に戦闘だと更に悪化させる。


 性格は良く言えばお人好し、悪く言うなら危機感が欠けたやらかし担当。


 良い所が九割無い女だが色んな人間と仲が非常に良く、知り合った人間が偉い人なんて事はよくある。


 彼女の独特な距離感と素直で誰に対しても慈しむ優しさに惚れる女はいるがこれまた何故か男にモテない。


 まぁ、そんな事はどうでもいいのだが正直リーダーは元気過ぎる。


 戦場の爆発音と誤差ない音量が内部に反響している。


 皆は眠たげに集まるとリーダーは楽しそうにまた挨拶する。


「大丈夫皆?昨日お酒飲み過ぎじゃない?」


 皆はすぐに酒じゃないと首を振るも納得がいかない様子で突然はっと目を輝かせた。


「分かった!疲れてるよね!?最近戦闘続きだったもんね!」


「「ユカリちゃんがうるさいの!!」」


「えっ、えぇ〜!?」


 本人は自覚していない様子で怒られてもリーダーは首を傾げて納得してない、朝はとやかくうるさいが一日中では無い。


 別の日の酒場にて・・・


「おはよ〜!ユカリちゃん!」


 この日は依頼の報告する為にたまたま寄ったのだが昼になると元気になるキリと眠たげなリーダーが相席していた。


「ごめんキリちゃん、お昼だからあまり大声は・・・」


「お昼以降になると急激に弱体化すんのどゆこと?」


「だって・・・お昼になると眠くなるんだもん・・・おやすみ」


「おやすみなさ〜ってお店で寝ないでください!!ユカリちゃん!ユカリちゃ〜ん!!」


 リーダーは本当に不思議な女だ、まだまだ解明されてない謎も多そうだな。


「ノア、少しいいか?」


「ユカリちゃん起こすの手伝ってください!」


 面倒になりそうだから報告だけ済ませようとしたがノア達が大騒ぎするせいで取り付く島も無い一日中だった。

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