「地獄」
酒飲みに勝手に参加させられた私と呼び出し巻き添えにしたユイちゃんはこれから始まる地獄に耐えるのだった。
最初は軽かった、上着を脱ぐやら頬にキスとか肩揉みとかだったのにヒートアップが重ねると胸を揉んだり好きなタイプとか最早セクハララインを超えた正直に言ってドン引きの嵐だった。
「ユカリちゃん・・・胸ならいいのに・・・別に私ドコ触れられても気にしないよ?」
「私のユイちゃんだからね!誰にもユイちゃんを汚させないよ!」
「ユカリちゃん・・・何で私を巻き込んだの?」
「よく言うじゃん、旅は道連れ犠牲も道連れって☆」
「ぶち殺すわよ?」
「ごめんなさい」
物凄く嫌われた気がするけどユイちゃん以外来てくれる人いなかったから諦めよう。
私はユイちゃんを守る為に必死に闘った、三位一体もろともせず守護者のような気持ちで普段の戦闘とはまた違う意味で辛かった。
ここに法律なんか無い、無秩序の大人が獣ように襲って来る。最早セクハラでは無くただの変態に成り下がっていた。
私は無事に無傷でユイちゃんを守れた。下着姿にもなる事なく薄着程度で済んだ。
酔った勢いでユイちゃんの唇に重ねてしまい二人共死になった。
ん?どうしてその描写が無いのかって?過激な内容過ぎてとても見せられるものじゃない。
際どいとかそんな問題じゃなくマジで・・・
私は初めてユイちゃんの気持ちが痛い程分かった、そもそもの問題でユイちゃんを連れて来なければ解決するんだと妙案を生み出した私は早速ユイちゃんに想いを伝えた。
「私、また皆とお酒を飲むから留守番宜しくね☆」
旨を伝えるとユイちゃんは何故か物凄い殺意を湧き出していた。
「あ、あれ!?違う?ユイちゃんさえ誘わなければ・・・」
「学習能力まで酒に溶かされたの?」
「そんな事ないよ〜♪皆と楽しくお酒の飲む為にユイちゃんを今後誘わない形にすれば万事解決だよ・・・・ね?」
おかしいな〜?ユイちゃんの拳が飛んで来そうだ。溜息と呆れ顔のユイちゃんは初めて怒鳴り声を家内中に響かせて顔面を殴り飛ばされた。
「反省しなさい!!この馬鹿!!」
近くの病院まで吹き飛んだ私はその威力で壁を破壊し一週間分の記憶が吹き飛んでしまい最後に覚えたのは綺麗な川が流れていただけだった。
お酒はなるべく控える、ユイちゃんは少しだけ許してくれた。




