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「サナエ先生による講座会」その3

「再会よ~!と言っても最後だから気楽にね!」


 ちょっとしんみりしたけどお茶菓子食べたら治ったよ!勉強から逃げようとしたけど無理だったよ!


「さっきは魔力の量に比例して仕事を割り当てると言ったけどイレギュラーもいるわよね?」


「そうなの?」


「魔力が沢山あるのにアヤさんとかノア先輩は魔法使いか戦士とか冒険者とかじゃないよね?」


 確かに、二人共元の職業は違うな?


「十四〜六歳からいつでも転職する権利が与えられるから自分をより強くなり人を守る力を手に入れるか、人々の生活を豊かにする為に平民や商人を選ぶ事も出来るわ、元から平民や商人の職人を目指してるならそっちが尊重されるから最初も肝心だけど最後も重要だから覚えておきなさい」


「つまり?」


「生存に長けるか戦力に長けるかだね!」


「バランスが兎に角生きていく為に必要だからある人は両立させる奴もいるけど意外と自由の幅が利くから後は生きて考える!」


 む、難しい・・・


 アスカちゃんは私を見兼ねたのかすかさずフォローを入れてくれる。


「要するに人生を歩む都度に職業を変えて根が降ろせる場所を探せだね!」


「言ってもコロコロ変えると営業許可書や販売許可書とか沢山の書類を検問所に金払って貰うから最初のうちは上の人間に従ったり親の仕事を手伝って行く方が懸命よね♪」


 私はそこで異議を唱えた。


「でも私達普通の生き方してないよね?」


「私の場合親が他界してアンタ達の養育費を払って常に金無いしバイトで稼いだ分で最低限生きて来たから仕方ないわ」


「結局はお金が大事だから仕事云々よりも稼ぐ力の方が大事だったりするんだよね・・・」


「せ、世知辛い・・・」


 結局お金か・・・私も冒険者の仲間達ももっと裕福してあげたいな。


「はい、金の話はそこまで!今日は皆で近くの草原でピクニックに出掛けましょう♪」


「わーい!!一番の楽しみ〜!!」


「美味しいご飯沢山作るから楽しみにしててね♪」


「お勉強も出来るし家族三人で楽しめる催し物もあるなんてまたお勉強会開いてくれるなら頑張るよ〜!」


「その代わり本題の勉学はしっかり頑張りなさいよ?大人になったら今よりもっと大変なんだけら」


「大丈夫だよ〜だって皆と一緒に学んでいくもーん♪」


 二人の腕を両腕で組みながら今日も今日とて賑やかなピクニックを楽しむ私達でした。

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