ソフト版を持っている映像コンテンツを配信やサブスクで見る事について
動画サイトやアプリでの公式配信やサブスクサービスの普及等により、昨今では映像コンテンツをネットで楽しむ事が日常的になりましたね。
私もAmazonのFireTVstickという映像出力機器を買って自分のテレビを擬似スマートテレビに仕立て上げてからというもの、配信されている映像コンテンツを視聴する機会が随分と増えましたよ。
特にYouTubeの東映公式チャンネルでの特撮ヒーロー番組の公式配信やABEMATVの再放送などはお気に入りで、休みの日などにはよく見ていますね。
私のように映画やドラマといった映像コンテンツの鑑賞が趣味の方は大勢いらっしゃるとは思いますが、そんな皆様にお伺いしたい事が御座います。
自分がソフトを持っている作品が公式配信された場合、その配信を御覧になりますか?
私の場合は、割と積極的に見る事が多いですね。
皆様の中には「既に映像ソフトとして持っているんだから、わざわざ配信で見なくても…」とお考えの方もいらっしゃるかも知れません。
しかしながら、映像ソフトを持っているコンテンツを公式配信でも鑑賞する事には、色々なメリットがあるんですね。
本エッセイでは、既に映像ソフトを持っているコンテンツを公式配信でも鑑賞する際におけるメリットを考えていきたいと思います。
真っ先に挙げられるメリットは、ディスクの読み込みや交換の手間が省ける事ですね。
新しめの作品ですと、一枚のディスクの収録話数が二話程度という事が多いので、全話マラソンしようとしたらディスクの交換に何気に手間がかかりますね。
それにディスクの読み込み時に表示される版元の権利表示や無断複製に対する注意書きから解放されるのは、何気に大きいですよ。
とはいえネット配信だと広告が御座いますが、これはこれで後々のメリットにも繋がりますからね。
次なるメリットは、推したい版元や権利元への応援に繋がる事ですね。
YouTubeやABEMATV等には視聴回数が表示されますが、この視聴回数が増えれば増える程に「この映像コンテンツは沢山の人々に視聴されていて人気がある」と評価されるという寸法ですね。
そして動画の合間に挿入される広告が視聴される事で、動画を配信している権利元にも広告収入が入る訳です。
この広告収入による貢献という点では、YouTubeの東映アニメーション公式チャンネルにおける「劇場版 マジンガーZ/INFINITY」の復興応援配信が記憶に新しいですね。
同作の公式配信で得られた広告収益が能登半島の復興支援として寄付されるので、映画を鑑賞して復興にも協力出来るという事になるんですよ。
この復興応援配信はチャリティーですが、それ以外の公式配信も広告収入が版元の応援に繋がる事は確かですね。
そして公式配信を鑑賞する上で見逃せない利点は、何と言ってもライブ感ですね。
映像ソフトですと「まあ、何時でも見られるし。」という安心感から後回しになってしまいますが、期間限定の公式配信ですと「この一週間を逃すと見られない!」という意識が働いて、時間を遣り繰りしてでも視聴する意欲が湧きますからね。
それにYouTube等での公式配信にはコメント欄が御座いますので、コメント欄の感想を閲覧する事で「大勢の視聴者と一緒に同じ映像コンテンツを鑑賞している!」という一体感が得られるんですよ。
こうしたライブ感や連帯感は、一人で映像ソフトを鑑賞する時にはなかなか得られないかも知れません。
公式配信を視聴する事で得られる利点や楽しみ方は、大体こんな感じですね。
続いて、映像ソフトを所有する上で得られるメリットを挙げていきましょう。
映像ソフトの所有で得られる最大の利点は、配信終了を気にする事なく何時でも好きなタイミングで視聴出来る事ですね。
いつまでもあると思うな、その動画。
ネット上の映像コンテンツは半永久に鑑賞出来るのではなく、公式側や運営側の都合で見られなくなる可能性が多分にあるのです。
期間限定配信ならば前もって心の準備が出来ますが、時と場合によっては「直近で起きた事件事故や自然災害を想起させる描写があり、被害者の心情を配慮した」とか「出演者やスタッフが不祥事を起こした」といった理由で急に配信停止になる事もありますからね。
そうした事態が仮に起きても、こちらが物品として所有していれば安心ですね。
もう一つの利点としては、コレクションアイテムとしての満足感ですね。
お気に入りの映像コンテンツのソフトがズラッと棚に並ぶ光景を眺めるのはコレクターの至福の一時ですし、そこへ出演者や制作スタッフといった関係者の方々にサインを入れて頂けたら、もう最高ですよ。
動画配信は所有スペースを考えなくて良いのが利点の一つですが、関係者の方からサインを貰う時にジャケットへ記入して貰えないという難点もあるんですね。
確かに色紙にサインをして頂く手もありますが、私としてはある程度のフォーマットが統一された映像・音楽ソフトのジャケットにサインを入れて頂けた方が、棚に並べた時の喜びや充実感も大きく感じられますね。
これにつきましては映像・音楽ソフトに限った事ではなく、サイン本につきましても同様の事が言えますね。
ネットを介した公式動画配信と、映像ソフトの個人所有。
映像コンテンツの楽しみ方にはそれぞれ一長一短御座いますが、既にソフトを所有している映像コンテンツを公式動画配信で視聴すると、その両方を余すところなく享受出来るのですね。とはいえスペースの問題につきましては、如何ともし難いのですが…
四次元ポケットやアイテムボックスの存在が、つくづく羨ましくなっちゃいますよ。