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「そうだね。まずは、この世界の仕組みについて少しだけ勉強しよう。」
「君が居た世界と僕たちの世界の違いは大きく分けて2つある。
1つ目、エネルギー。この世界に歓迎された者は必ず持っている力で、この世界の源でもある。炎とか、水とか、人それぞれ能力は変わってくるよ!
2つ目、変異獣。正体不明の、不正エネルギーの塊。
そして変異獣を倒すのが鐔瑪や僕のようなガーダーだ!」
「じゃあ、あの時、結城君が言ってたエネルギー使用法違反っていうのは、、」
「そう、君たちの世界にあってはいけないエネルギーが発見された。」
「それで、場所の詳細を調べていったら、君がヒットしたんだ。」
「君が罪を犯したとは思っていない。
君にエネルギーを扱えるほど力があるとは思えないし、センス無さそうだし!でも、無罪にできる証拠も無いんだよ。」
今、さらっとセンスないって言われた!
「逆に逮捕で済んで良かったと思って欲しいよ!
僕じゃなかったら、殺されてたよ?」
「ッ…!」
「で、これからが本題なんだけど…」
「?」
今の話以上に重要な事があるのか?
「えっと、僕達、今国から追われてまして…」
「はい?」
「勝手に君を連れて行って悪かったと思ってるよ?!
でも直接手紙で〝殺します〟って来るとは思わないじゃん?!」
「いやいや、貴方も権力者とかそういうのじゃ無いんですか?!」
「んな訳ないじゃん!そうだったらこんな事しないで話し合いするわ!!」
確かに!!
馬鹿だった。雰囲気だけでこの人を偉い人だと思い込んでいた!
「じゃあ尚更何で!僕のことを助けたんですか?」
「なんか風の便りで容疑者に値する者はなんたらかんたら〜って言ってたから!可哀想だな〜と思って!」
いっちばん大事な所聞けてねぇーーーー!!!
多分それ逮捕だと思う!!
貴方とやってる事一緒だったと思う!
しかも絶対国に任せた方が聞き分けがよかったよなぁ…
あの結城ってやつ、人の話を全然聞かなかったし、、
「とにかくお願いだよぉ音居君!このまま無罪を証明できなくちゃ僕達首チョンパされるよぉ」
この人の無謀な行動に巻き込まれた、、
「貴方と結城さんで何とかならないんですか?」
「なるかもしれないけど、ならないかもしれないでしょーー!2人より3人だよ!お願い!マジでお願い!」
でもここで2人を見捨てたらこの世界で僕は独りになる。
何も分からない所なのにそれは危険、、
「な、なにをするのかにもよります…」
「えっとね、音居君には戦いに行ってもらいます!」
「やっぱ辞めて良いですか?」
「えぇ何で?!」
「何ではこっちのセリフです!!僕戦った事とかないです!」
「サポートするから大丈夫!絶対に!」
「ん?ま、とにかく了承って事で!さぁさぁ手続きするよぉ〜あ!身長教えてよ!制服作るからさ!忙しくなるよ?色々お勉強しなきゃだし!」