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早くやれ
このあたりから、残虐場面となっております。
ご注意を
「 テツ、寄るんじゃねえ」
「っ、なんでだよ?」
そのままスザクは数珠を手に巻き、トクジを振り返る。
「トク、早くやれ」
「 っ!? す、 スザク? おまえ、何いって」
戸惑うセイテツの視線の先の男も、ひるんだように体を固めた。
スザクは、馬鹿にした様子もなく口にする。
「斬れねえのか? ―― だったら、コウセンに渡しちまえばよかったんだ」
あの男なら、迷わずに斬った、と言い切るのに、固まっていたトクジが怒鳴った。
「うっせえんだよ!!あんなバケモンといっしょにすんな!」
スザクはそれをわらう。
「 は。 てめえが斬らなきゃなんねえ『バケモン』は、 今 そこにいるだろ」
「だまっとけ!」




