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メールでの会話は、絵文字を使えないのでかなり簡素になってしまいました(笑)
「まだ彼に届かないのかね?」
とある高級ホテルのスウィートルームで、安楽椅子に身を沈めた“サタン”を名乗る男が、不機嫌そうに言った。
「もう届いても良い頃なのですが…」
部下の男が申し訳なそうに頭を垂れる。
「無くした…などでは困るのだよ。一体何の為にアレを作り上げて今回のゲームを企画したのか…彼にアレが届かない事には何も始まらないじゃないか」
「はい…」
「他の連中には先に始めてもらってもかまわんか…。まぁ、ハンデも良いかもしれんな。彼と同じ条件だと他の連中が可哀相過ぎるか」
そう言って“サタン”はくつくつと笑っていた。
「それにしても、昨日の鬼退治は見事だ。
まるでこの国のSAMURAIのようだったじゃないか!!」
◇◇◇◇◇◇◇◇
7月23日AM23:30
朝輝は特に何事もなくその日を終え、ベッドに潜り込んでいた。
― しかし
眠れぬ少女が1人…
『本当に明日朝輝君の家に行ってもいいのかな?』
『大丈夫、大丈夫!!この美香様が保証するよっ!!』
メールの相手は喜屋美香であった。
明日とうとう踏み込むのである、朝輝(思い人)の家に。
『あぁ…どうしよう…何着てこう…』
そして、既にテンパってるのは九条沙也加という少女である。
ベッドの上で白くて細い脚をバタバタさせたり、膝を抱えて丸まったり伸びたりしながら落ち着きなくメールを打っている。
『そんなに緊張する必要ないって〜(笑)』
『でも…朝輝君の家だよ!?』
『はいはいわかってるよ(笑)とにかく、明日の10時頃に迎えに行くから、とりあえず寝な。クマ作ってちゃ魅力半減だぞ☆』
『あぅ…わかったよ…おやすみ(-.-)zzZ』
緊張と興奮でしばらく眠れなかった沙也加であったが、いつの間にか眠りに落ちていた。
明日から、今までとは180度違うセカイに巻き込まれることも知らずに…
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