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2話 爆発と新スキル

「爆発、最高!」


隣でカナが次々とグレネードを投げている。しばらくすると、爆発音とは違う音が聞こえた。モンスターが呻き、そして光に包まれて消えた。それと同時に、カナのもとに通知が出現する。



・レベルが5に上がりました

・スキル「爆弾魔」を取得しました



「レベルが5にあがって……この爆弾魔ってのは何だろう?」


レベル1から一気に5まで上がる。通知をタップすると、スキルの詳細な説明が出現した。セシルものぞき込む。



スキル「爆弾魔」を取得しました


・爆発系の銃・アイテムの威力が1・5倍

・飛距離と速度が10%上昇

取得条件:Cランク以上のモンスターを、爆発系の銃・アイテムだけを使って討伐する。



「爆発の威力が1・5倍だって! ん……ねえセシル、この”爆発系の銃”って何?」


「ロケットランチャーとかそういう武器だと思うよ。たしか手で投げるより遠くに投擲できる強力な

武器とかだよ」


「それいいね! 私もほしーなー」


カナはチラッとセシルのほうを見る。


「だけどそういう武器はとても珍しいし高いんだよね。ダンジョンとかにあるらしいんだけど」


もってないのかぁ、とカナが肩を下げる。しかしその”爆発系の銃”がとても欲しくなった。爆発する物体を遠くに飛ばせるなんて、夢のような武器だ。

どうすれば手に入るのか考えていると、ふとアイデアが浮かぶ。


「そうだ! それならダンジョンに行こうよ!」


「でもダンジョンは危……」


そこまで言いかけたところでセシルはふと考えた。Cランクのモンスターを1人で倒したカナとなら、それなりのダンジョンなら攻略できるかも。

最悪死んだ場合も、デメリットはアイテムドロップ程度。


「挑戦してみるのも悪くないね。じゃあ、来週あたりに挑戦してみようか」


「うん! がんばろーね、セシル!」


二人で微笑みあう。夕焼けから空は暗くなってきて、時刻は7時を過ぎている。エンジョイプレイヤーであり学生でもあるカナとセシルにとっては、そろそろやめる時間だ。


「じゃあ、明日も学校だし今日はもうログアウトしようか。」


二人はメインメニューを開くと、短い挨拶を交わしてログアウトボタンを押した。ガンバトルオンラインの中から、2人のプレイヤーが消えた。



画面が暗くなっていき、真っ暗になる。仮想世界にいたカナは、現実世界の香苗に戻ってきた。機械を外し、大きく背伸びをして、ため息をつく。


「さて、明日も学校だし。気持ち入れ替えてと」


そしてそのまま眠ってしまう。

すやすやと眠っている彼女のスマホに届いたセシルこと瑠華からのメールにも気づかず、もちろん机の上にあるやりかけの課題にも気づかなかったのであった。


読みづらかったりしたら、教えて下さい。改善いたします

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