14話 爆発と対戦②
カナとセシルは一気に公園のようなスペースに飛び出す。男達はもう気づいているようで何発か弾が飛んでくるが、それを無視してカナは噴水の後ろに、セシルはその隣にある管理小屋のような建物に身を隠す。
「弾が光ってる!レーザーだ!」
男達が放った弾は普通の鉛玉ではありえない輝きで飛び、軌跡をまだ残している。このガンバトルオンラインで光る銃といえばレーザー銃、ではなく光学銃である。
「気をつけてよ!普通の弾より結構痛いから」
セシルが注意を促すが、その声がかき消されそうな勢いで弾が飛び交っている。
男達が使っている光学銃は比較的安価、軽量高威力でリコイルも安定している初心者から中級者にかけて人気の武器系統だ。射程が基本短い、集弾率が悪い、また厚めの防弾装備や対光学装備には効果が極めて薄いことが弱点。残念なことにカナ達は超軽装なので当たったら相当くらいそうだ。
男達との距離は350メートルほどだろうか。じわじわと近づいてきている。お互い激しく撃ち合ってはいるが、被弾しないことを重視しているのかなかなか当てられない。
「カナ、そろそろお願い!」
「りょーかい!右狙うよ」
カナがグレネードランチャーを構える。6発、段々に全てうち切った弾が山なりに飛翔し、男の隠れている車周りで炸裂する。まだグレネードを投げられるには遠いため油断していたのか、男は驚いて車の裏から飛び出す。
その男を、300メートルほどでしっかり標準で捉えている銃が一丁。セシルのSCAR-Lから弾がうち出され、男の全身を撃ち抜いた。男が光の泡となって消える。
「一人倒したよ!もう一回お願い」
セシルが装填をしているカナにそう言い、そのまま一気に走り出す。もう一人の男がセシルを撃つが、弾はセシルを通り過ぎて、彼方へと飛んでいく。
おそらく火力支援基地になるであろうカナを誘い始めた頃から、前線をはりヘイトを買うために素早さと幸運にステータスを振っていた。素早さは元々のゲームの補正と重なり現実の約2倍ほどまで上がり、幸運もあいまって(幸運が高いと相手の精度が悪くなる)かなり良く仕上がった。
男がセシルにダメージを与えても決定的な打撃がない間にカナの装填は終わり、発砲中の位置バレバレ隙だらけのところにグレネードが飛んでいく。結果男の体は綺麗に爆散して戦いは幕を閉じた。
「いやーいい戦いだったぜ!よろしくなカ…えーとカナだカナ!とセなんとか!」
「また6人パーティーの時とかは頼むぜ」
戦いがカナ達の勝利で終わり、待っていたアルガ達と合流し話す。男達は残念そうだったが、しばらくして潔く去っていった。
「さて、改めてよろしく頼むわね。カナちゃんとセシルちゃん」
「「はい!」」
パーティーへの参加招待許可を、二人は勢いよく押したのだった。
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