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尻拭い

作者: セロリア

アフガニスタン、イスタンブール、トルコ、を渡り歩き、ジャングルでグルカ軍隊と模擬戦闘をした後、インド軍隊のシラット百人切り組み手をし、中国に渡り、武術支所を巡り本山へ入山、偉そうな師範の三番弟子と揉め事を起こし、ボコボコに。


二番弟子と正式に試合となり、何とか勝つ。


一番弟子とはシラットでは全く歯が立たない。


よって封印を解き、合気剛術を使用。


様々な武術は全て合気剛の質を高める為の積石だった。


合気剛術は完成を見た。


中国武術の筋肉精錬法と、打撃筋の育成法。


一番弟子は信じられない状況に戸惑う。


先程までとはまるで別人。


戦いの質とは。


意識一つでこうも変わるモノかと。


一番弟子は完敗した。


師範の1が不意討ちを仕掛ける。


が、一撃で気絶。


師範2、3が同時に掛かる。


が、腕を折られながら巻き付けられた。


他の師範達もー・・・。


師範8「止めんかあ!」


師範の中で、いや、元帥以上に強い男だ。


本山歴史最高の天才。


長い戦いだった。


そして勝った。


お互い握手をし、山を降りた。


元帥からマスターの称号に並ぶ、肩帯を貰って。


そして帰ってきたのだ。


八百屋へ。


父「こらあ!馬鹿ドラあ!!いくら飛び級で大学卒業してるからって、3年も何処ほっつき歩いてやがったんだあ!!」


プロレス寝技。


浅間時宗「痛い!痛いい!ギブ!ギブうう!!」


成人姉「まあまあ、久しぶり時ちゃん、元気そうでお姉ちゃん安心したわコロコロ」


時宗「ハガキ、うぐへ!出して、げは!ただろう?」


父「あんなん連絡とは言わねえんだよ!馬鹿タレ!!」


小学2年妹「そうよ!どれだけ心配したと思ってんの!?それにどれだけ手伝いさせられたか解ってんの?ゆう君のお誕生会行けなかったんだから!!さよちゃんにゆう君取られたら一生恨むからね!」


鼻をつねる。


時宗「いでででででええ!!ご!ごべんびゃばい!!」


妹「よおし!お土産は?」


時宗「あてょべにょにょきゅーいいいででででえ!!」


妹「宅配ね?ようし!つまんない物だったら容赦しないんだから!解ってんの?」


鼻に指を突っ込む。


時宗「わきゃってみゃすうう!!ふがふが」 涙目。


父「ようし!反省したな?」 離す。


時宗「うう・・いじめだあ・・」 ぐったり。


父「母さんにただいまを言え!」


仏壇。


時宗「・・母ちゃんただいま、俺、俺、・・俺、強くなったよ、後は、公安9課、治安維持特別区分直行部隊に合格するだけだよ」


写真の母は笑っている。


父「本当に受けるのか?お前なら、投資家として成功出来るだろう?何も移民政策の尻拭いをお前がやる事は・・」


爪先で一瞬起こし、正座の姿勢のまま父に居直る。


時宗「父さん、母ちゃんは移民政策の犠牲者だ、一人で買い物に出掛け、レイプされ、殺された」


父「解ってるが、お前を人殺しにはしたくないんだ・・」


時宗「日本は天国だった、それは今もだ、例え、見かけだけだろうと、でも地獄化してきてる、一日1000件を越える凶悪移民犯罪にいちいち裁判は起こせない所まで時代は来た、俺は必要なんだ、二度と母ちゃんのような無念を少なくとも俺の目の前では食い止める!」


父「死ぬかもだぞ?」


姉、妹『・・』 抱き合っている。


時宗「死なないさ、その為に、死なない為に、強くなってきたんだ」


父「いつ出発するんだ?」


時宗「もう行くよ」


妹「もう?行っちゃうの?」 裾を掴む。


時宗「ごめんな、なあに、試験に落ちたら八百屋継ぐさ!心配すんな!」


泣く家族を置いて、いざ、試験へ。


日本人以外応募資格無しの看板の元、集いし若者達、一次試験会場。


首都岡山ホール。


筆記試験。


合格者数304名中、187名。


二日目。


第二次試験、体力測定、24km走。


ベルト時速15.7kmの上を2時間5分走り続ける。


なお、制限時間は知らされない。


合格者数87名中、28名。


三日目。


第三次試験、VR反射速度試験。


合格者数28名中、15名。


四日目、第四次試験、思考試験。


筆記試験だが、推理力が試される。


合格者数15名中、15名。


最後の試験、脳波試験。


正義か悪か、その境界があやふやな状況をVRで体験させ、脳波測定、どちらにも傾かない者と、死んでも正義を全うする者、卑怯な手を使おうが、正義は絶対という者が受かり、信念が無い者は外される。



第五次試験、合格者数15名中3名。



その日の深夜。


警察警視特別丁、通称、リハインドの地下、巨大会場。


自ら両胸を切り落とした女性官長「此処に、超法規的処置による権限を貴様らに与える、貴様らの判断で悪を裁け、貴様らは国の犬だ、せいぜい獲物を嗅ぎ分け、追い詰め、殺せ、捕縛は拷問の為以外はするな、牢屋にもう空きはない!以上だ」


上司「けいれええええ!!」


3名『《ババ》』



女官長「・・」 三人を順番に見ていく。


合格者内訳。


内田蜂子 (うちだはちこ)18歳。


身長172cm、体重58kg、黒髪の耳までのサラサラ髪、イヤリング穴無し、細マッチョ。


居合い教室を開いていた父親を目の前で銃で殺され、母親と共に犯され、近所の人が呼んだ警察により、無線でリハインドが駆けつけ、外人どもを殺害、救出された経歴あり。

得意技、空手、居合い。



内藤理 (ないとうおさむ)18歳。


身長185cm、体重109kg 、赤茶髪、短いポニーテール。


顔に傷無し。


体に傷無数あり、両親を早くに無くし、土木で食いつなぐ、アパート前に停めていた少し高いバイクに目を付けられ、強盗外人らに強盗に入られる。

中学校から帰宅した妹を殺害後、死姦していた現場を兄である理が目撃、強盗5人を皆殺しにした経歴あり。

拳銃を相手は持っていた為、正当防衛が認められて釈放された。


得意技は強引な力技、卑怯な喧嘩術。



浅間時宗18歳。


黒髪短髪、フツメン。


身長168cm、体重89kg。


筋肉質でありながら細いが、見た目より重い。


幼い頃より、近所の合気道教室で訓練を受け、気に入られ、模範弟子に。

その後上達し、小学5年で大人の試合で優勝。


その後、裏合気道の道に進み、中学卒業と同時に東大の試験を受け、卒業試験を受け、これに合格、2カ月で東大を卒業後、行方をくらまし、その後3年間行方不明に、家族にはハガキを出していた為、捜索願いは出されず。


中学二年の夏、母親が一人で夕飯の買い物に出掛けた際に強姦を目的とする外人グループに襲われる。

激しく抵抗した為、グループの一人に顔に怪我を負わせる。

激昂した犯人により、激しく暴行を受け、死亡。


犯人は未だ見つかっていない。


というより。


恐らくそうだろうというグループの56人グループの白人グループが、一夜にして酒場で皆殺しにあった。


酒場の監視カメラでは犯人は一人であった、動機の線から犯人は浅間時宗と思われたが証拠不十分のまま現在に至る。


得意技、合気剛術。


とされてるが、裏合気道の究極バージョンだろう。


反応速度、反射神経は正式記録以外の記録を入れ歴代一位。



女官長「・・〈ビッ!〉」 出ていった。




上司「ちゅうもおおおおく!!貴様らにはこのまま装備を身につけ任務について貰う、貴様らは自由に休憩をとれる権利と、様々な公共設備を無料、特別VIP待遇で受けられる権力が与えられる!無論、殺しの権力もな・・、だが!代償として貴様らは国の犬となったのだ!それを忘れるなよ、くれぐれも、だ、解ったなああ!!」


3名『《カ、カ、カ!》ああああああーしゃ!!《カ、カ、カ、ビッ!》』








一年後。



姉、休み、洗濯中。


送迎バスの音が玄関から。


姉「あ!帰ってきた」


妹「ただいまあ・・」バスから降りる。


姉「おかえりい」


妹「・・うん」


姉「お腹空いたでしょう?ドーナツあるよー」


妹「本当?わあい・・」


姉「元気ないわね?何かあった?」 玄関に入り、鍵を掛けた。


妹「・・だって兄ちゃん、死んじゃったし」


仏壇に母親と並ぶ時宗の遺影。


姉「あのね?ほ (本当は生きてー・・)」


妹「?なあに?」


姉「・・大丈夫だよ、天国で、悪い人と戦ってくれてるんだよ?だから泣いちゃ駄目!」


妹「・・泣いてないもん、泣いてるのはお姉ちゃんだよー」


姉「あははは、参ったねー」


妹「それに天国には悪い人は居ないよー?」


姉「・・そうだね、早くそうなれば良いね」


妹「だから天国には悪い人は居ないってばあ!」


姉「はいはい、ほらドーナツ」


妹「おおう?うまほー!いたらきまーす!」


洗濯設定が終わり、台所へ。


姉「・・ときちゃん、頑張って」



夕方。


岡京、皇国ホテル最上階の上、屋上に建てられた豪華中国風な造りの家。


警察通報無線傍受機器に囲まれ、ハッカーチーム6人が働いている。


全員日本人で3人の高い給料で雇ったのだ。



ハッカー1「傍受傍受~、現在インド人達が強盗に使用すると思われる資材をホームセンターで大量に買い出し中~、これから土木仕事に行かなきゃやるのは死体バラバラ処理に使う資材ばっかだよ~」


理「聞いたな蜂子、直ぐに現場に急行してくれ、俺は今手が離せんのだ《カキュン、カカカカカカカ、キュイン!》」


マシンガンで撃たれ、壁で避けている理。


外人チンピラ共『kmupglnuwnjtm!kpwkptwkuwvx!!』


理「お前らは死刑だ、《ピピピ》はあはあ、悪く思うな、時間がないんだ」


AI〈ドローンによる、援護申請が受理されました〉


各ビルに配備されている実弾を積んだドローンの2機が〈ピピピ、ブウーン〉始動し始め、飛んだ。


ドローンモニターにより、スナイパーモード、犯人8人中2人に照準を合わせ、《ボン》ファイヤ。


一気に4人死亡。





停泊している大型輸送船内。


蜂子「こっちだって、港でスーツ着て、麻薬取り引きぶち壊し中!!」


ナノマシンスーツを着て、レーザー刀を使い、ジェダイの騎士。


チェーンソー大男を縦に両断後出てきた、両腕を機械に改造したレーザー刀二刀流の長髪痩せ男相手に苦戦中。


蜂子「くう!《ハチチチチジジジジ~》トキに頼んでよ!!」



ハッカー1「あ、いや、トキさんはあ・・今さっき起きそうな事件に迎えに行かせたトコで」


蜂子「あー、大丈夫大丈夫」


理、蜂子『あいつなら間に合うから』


岡山銀行、銀行強盗外人と日本人が組み、35人の内、15人が中へ客として入った。


残りは周りのカフェや、レストランの屋外席、周りの屋上ではスナイパー5人。



時宗「・・」メーヴェに乗りながらドローンの情報を受けとり接近中。


ナノマシンスーツに身を包んだ時宗がドローン20機にスナイプ指示。


外の奴等プシュ死亡。


その隙に一般人達と警察らが 交  代  。


出てきた犯人らを暫く泳がす。


異変に気づくリーダー。


より早いドローンのスナイプ。


が、5人頭を撃ち漏らした。


その5人は機体化だった。


しかし、メーヴェから飛び降り、まだ集まって出てきたばかりの犯人達が散らばる考えが起きる前に、〈ズダン〉中心に降り立つ。


レーザー刀により、回転一気切り。


待機してるメーヴェを呼び、また飛び立つ。


銀行強盗現場へ駆けつけてから、2秒で飛び去った。



行き掛けに、老婆のバッグをひったくったバイク2人を踏みつけて行く。



一般住宅通り。


何故この家が狙われたのか。


それはインド人の犯人らにも解らないだろう。


ただ、何となく。


それだけの理由なのだろう。


〈ピンポーン、ピンポーン〉


ピザ屋の格好をしたインド人一人がチャイムを鳴らし、他は石門に隠れている。


奥さん「はあい、ピザなんか健康に悪いのにねえ?全くお兄ちゃんにも困ったもんでしゅねー」〈トタトタトタトタ〉


赤ちゃんを抱えた母親が内玄関に近づく。


メーヴェが見えてきた。



間に合うか。



ハッカーチーム『おらおらあ!』


家中の音楽機器から大音量。


母親「きゃ!?な、なあにいい!?もう?りゅうちゃああん?ちょっとう?うるさいわよお?」


りゅうちゃん13歳「うぎゃああ!?ど、どうなってんだこれえ!?絞りが効かねえ!?何でえ!?」


インド人ら『!?!?#〆〔[[)[〔》++《〕・[・+・+.)〕)+》.〕)〕)〔)+)〕)[・〔++%¨-"-%-%-¨"{+%)(+〆・.+%』


取り敢えず引き上げようと、離れる。



家の前から急いで離れ、石門の影に全員行き、そのまま車にー。


〈ズゴオオオ!!!!〉 車の上に飛び降りた。


辺りに響く轟音。


りゅうちゃんの家が揺れた。


りゅうちゃん「うわあ!?こ、今度は何だよ!?〈ガラララ〉《ビシュ!ブシュ!ヒュゴオオ!!》うひい!?」


目の前をスーツ男が何かの機械に乗って何度か方向転換した後、飛んで行った。


石門の前が二階から良く見えた。


黒のバンが潰れていて、その周りには、インド人らの死体がバラバラになっている光景が。



メーヴェ《コオオオオオオオオ》 水蒸気だけ排出。


時宗「〈ピピピ〉良い判断だ」 透明化。



ハッカーチーム『ああしゃあ!!』







蜂子「・・はあはあ、はあはあ」 追い詰められている。


理「蜂子持ちこたえろ!今そっちに警察も、ドローンも、俺も向かってる!だからー」


蜂子「・・日本人なのに何で?」 ナノマシンスーツのコアが破壊され、下着姿。


長髪男「・・国が滅んだからだ〈ブブン〉」


蜂子「まだ滅んでない!!」


長髪「まだ、な、だが時間の問題だ、移民政策は完全に失敗した、最早人口どうのこうのとは言えない時代となった、日本人はGHQに骨抜きにされた、それでも日本人としての矜持は保っていた、だが、移民政策という失策のせいで、何を得、何を失ったか!」


蜂子「・・」


長髪「矜持だよ、誇りだ、最早女性が一人で歩けた時代を懐かしむ国へと成り果てた、日本から平和を取ったら何が残る?答えは何も、何も残ってはいない、自ら受け入れた寄生虫の大量接種は自殺という結果を招いた、今や殺人強姦が当たり前の国と成り果てた!」


蜂子「それでも・・それでも!!私は見捨てない!見捨てない!!私達、平和を愛する民を!私達は見捨てない!!どれだけ困難な時代が襲っても!物を作って!人を産んで!新たな平和な時代を迎える為に!!」


長髪「戯れ言だ!!世界は破滅に向かっている!大きな動きには逆らえん!解るか!?日本だけだったんだ!日本が平和な国を実現できている、だから他の国も出来る筈だと!希望が持てたのだ!その希望が消えた今、世界は希望を失い破滅への動きにシフトした!もう止められん!無駄だ!」


蜂子「・・そうかもね」 〈ブシュン〉 レーザーが消えた。


長髪「・・どうせ終わる世界だ、どうだ?俺と一緒に派手に終わる世界を見ないか?」 近づく。


蜂子「私はね・・」〈スーーー〉 居合いの構え。


長髪「馬鹿な・・、何故だ!?」


蜂子「日本が好きなんだあ・・」 涙がー・・。


長髪「・・」


蜂子「移民に家族を・・目の前で殺されても・・外人皆を嫌いになれないこの優しい民族を、私は好き」


長髪「・・愚かな民族だ」


蜂子「優しい愚かな民族、だからこそ、優しくない私達が守る」


長髪「世界は既に核を使っているぞ?既に中東は地獄だ、死の灰が降っている、時期に海流により、海は完全に汚染される」


蜂子「放射能除去装置も作ってみせる」


長髪「・・いいだろう〈ブブン〉もう世界が終わりだと確信し、好きに暴れたい俺と・・」


夕陽に照らされた甲板、燃える炎。


世界は真っ赤だ。


蜂子の白い下着がオレンジに染まっている。


長髪「まだ終わらないとほざく小娘、ふふ、貴様が正しいとほざくなら、俺を止めてみろ〈ブブン〉」


蜂子「・・」半目。


微動だにしない。


長髪「・・参る!」 二刀流のレーザー刀が来る。


蜂子「ふ!」 レーザー無しジャンプ。


長髪「馬鹿が!!」 片手で構え、もう片手で受けのー・・。


蜂子「〈ブシュン!〉うああああ!!」 


渾身のひと振り、打ち込み。


長髪「〈ゾク!〉 (片手で受けきれるか?いや、機腕だぞ、大丈夫、大ー・・


蜂子「あああああ!!!!」


長髪「くう!」 両腕を空に。


蜂子のレーザーが消え、すかした。


蜂子、長髪『!?』着地と同時に腕を前に出しながら突きの格好。


長髪「!!!?〈ブシュン!〉ぐぼぐげ!?」 レーザーを出した。


長髪「こ、この〈ジジ~チュン!〉」横に薙いだ。


長髪「こんな、こん・・事が・・〈ドシャア・・、カランカラン〉」


蜂子「・・・・ぷは!!はあはあ、はあはあ、はあはあ」


自分のレーザー刀を見る。


見るといつの間にか持ち手が壊れていた。


試しに出そうとするが、バチバチ音が鳴るだけでもう出ないようだ。


蜂子「はあはあ、はあはあ、はあはあ、はあはあ」


片腕で目を隠す。


壊されたドローン達、警察部隊の死体、マフィア達の死体、他のリハインド先輩方の死体。


様々な死体の中、燃える甲板に白下着の女性が一人。


メーヴェから静かに降り、近づく。


蜂子「・・」


時宗「・・帰るぞ」


蜂子「・・着替えは?」


時宗「あるわけないだろ」


蜂子「見たくて持って来なかったんでしょう」


時宗「・・通信機器、お前の耳と一緒に切られたな、何を話した?」


蜂子「日本の将来について」


時宗「なんだ、そんな事か」


蜂子「そんな事?」 起きた。


時宗「ああ」


蜂子「私達の目的の話よ?そんな事って何?」


時宗「・・仕事としてはな?プライベートとしちゃあ、どうでもよいな」


蜂子「・・仕事人間だって思ってた」


時宗「まあな、プライベートとは分けるタイプなんだ」


蜂子「プライベートとしての意見は?」


時宗「・・他はどうだか知らないが・・」立つ。


蜂子「・・」


〈シシュピピ〉時宗の頭が露になった。


時宗の髪が大部長くなっていて、風にそよぐ。


沈む夕陽がバックでほぼ暗闇な時宗の顔が笑う。


時宗「あの時の、無念の憂さ晴らしさ」


蜂子「!!・・・・ふふ、あっはっはっは!!」


時宗「〈シシュピピピピピ〉ふははは」 頭部が閉まった。


蜂子「!?ああ!?」


時宗「?んだよ?」


蜂子「あたしからあんたの笑顔見れなかったのに、あんたからは丸見えじゃん!?」


時宗「はあ?」


蜂子「もう一回!」


時宗「はいはい、帰るぞーメーヴェに捕まれー」


蜂子「ずるいじゃん、あんただけー」


時宗「ちょっと何言ってるか分かんない」


蜂子「んえー?」


ハッカーチーム『ねえ、あのー、もう少し続く雰囲気?』


時宗「いや?どうぞ」


ハッカーチーム『街の防犯カメラで見つけた、307通りの裏路地で女性が外人数名に襲われてる、今警察に通報したけど、多分そっちからの方が早い』


時宗「了解、直ちに向かう」


蜂子「ちょっとちょっと!代わりのスーツスーツ!」


時宗「あー、蜂子の代わりのスーツは?」


ハッカーチーム『今ドローンに運ばせてるよ、途中で合流出来る」


時宗「了解、ほら、捕まれ」


メーヴェの乗り場で俯せに寝る、時宗とメーヴェに挟まれる。


蜂子「やん、スケベ」


時宗「ちょっと何言ってるか分かんない」


《ヒュイイイイン》




飛行中。


蜂子「・・」


{時宗「憂さ晴らしさ」}


蜂子「・・フフ」


焼ける夕陽があちこちのビルに反射して白い鳥達が飛んでいる。


もう海があんなに遠く。




蜂子「・・綺麗」


時宗「・・」 時宗も左をチラリと見るが、直ぐに向き直る。



《END》


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