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偽りの上の実物 本物の上の偽物

作者: 茂木段ボール

人がいる

その人は 悩む

白紙のキャンバスに

何色でもない筆を置く

悩む

風が描きたい

海が描きたい

虹が描きたい

悩む


その人は歩き出す

いくつかの写真を見る

いくつかの絵画を見る

いくつかのアドバイスを得る

悩む

悩む


その写真は 絵画は アドバイスは本物だ

けれども わからない

悩む

頭に残り続け

夢の中でさえ

悩む


その人は

昨日も今日も悩んでいる

図書館へと北に向かう日々

美術館へと南に向かう日々

悩む


雨が降り出した

その人はふと立ち止まる

答えは北にも南にも無かった

その人は歩き出す 土砂降りの中

西でも東でもない方角に


草原があった 森林があった

息を止めて風を感じた

その人は思い出す

答えは西にあった

その時雨が止み始めた


砂浜があった 海もあった

息を吸って風を感じた

答えは東にもあった

その時青空が雲間から現れ始めた

その人は気付いた

雨上がりの

巨大なアーチの

色のある 美しさに



人がいる

その人は いまだ悩む


色鮮やかなキャンバスに

何色にもなる筆を 走らせながら


ありがとうございました。感謝感激です。

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