表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

97/199

第95話 貯蔵庫決戦①

「ンマジマ・ゴ・バヂゴの指輪天昆虫装着。天地望逆邦宝星前屈前屈み解放――!」

 俺はさっそうとテキストに書かれていた用語を暗唱する。数時間前に民芸品売り場で読んだ取り扱い説明書によると定められた用語を言わないと発動しないそうだ。


「お、お前何を言ってるんだ?」

 弟ニコライズの武装した手下がそんな疑問を俺に対して投げ掛けてくる。


「用語だよ。さぁ、くらえ。ンマジマ・ゴ・バヂゴ――!」

 その瞬間、指輪が砕け散り、大きなカマキリのような生き物であるンマジマ・ゴ・バヂゴが姿を現した。


「な、なに!!」

 たじろぐ敵達。その目は恐怖に震えている。その刹那せつな、ンマジマ・ゴ・バヂゴは大声をあげながら猛突撃していった。


 ***


 その出来事はあっという間の出来事だった。

 弟ニコライズの手下は散り散りになって逃げ出し、効力の消えたンマジマ・ゴ・バヂゴと共に貯蔵庫から姿を消していた。


「ふふ……。この土壇場で魔槍騨昆虫まそうてんこんちゅうンマジマ・ゴ・バヂゴを召喚するなんてね。とことんさすがだよ、君は。まさか民芸品売り場でンマジマ・ゴ・バヂゴの指輪を手にいれるほどの鋭い慧眼をもっていたなんてね」


「ど、どこだ弟ニコライズ。出てこい!」

 何かの術を使っているのか奴の姿が見えない。俺は闇雲に大声で叫んでみる。


「君に僕は倒せない。大・ベジケント級傭兵魔界ニンジャであるこの僕に指一本触れることもできない」

 どこにそんな自信があるのか弟ニコライズは余裕綽々《よゆうしゃくしゃく》のようだ。あと、大・ベジケント級の意味がイマイチよくわからない。


 ――シュ……。

 その瞬間、周りの空気が震え、足の膝小僧に激痛が走る。


「うっ――!」

 痛みに堪えきれなくなった俺は両手を地面につけるような形で崩れ落ちた。


「命中だね。君に当たった矢にはしびれ薬を塗っててね。当分の間君は動けないよ」


「な、なに――!?」

 間隙の合間をついた攻撃に俺は戦慄を覚える。隠れ蓑の術を使用している弟ニコライズを前にして俺は窮地に陥った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ