第71話 ガルシアヌスの恐怖の突撃アタック!
――ブィィィーン!
ジェット推進機構の轟音とともに強化型ガルシアヌスは俺の元へ突撃してくる。
「くっ……。速い!」
初撃は何とかかわしたがあの突撃をまともにくらうとただではすまない。
「フハハハハッ。どうだユキオス。スピードと防御が表裏一体となった俺の突撃は! 壁が有ろうが密室だろうがそんなのは関係ない。さぁ、俺を止めてみろ!」
勝ち誇ったような笑みを浮かべながらガルシアヌスはそう言う。たしかに奴のスピードは速く今のところ避けるので精一杯だ。動物で例えるとまるで獲物を狙う大鷲のようだ。
「何か何かないのか……。考えろ俺!」
脳をフル回転して対応策を練る。うまく暗黒歩兵専用ソードを当てることができればまだこちらにも勝機は十分にある。
「どうしたどうしたどうした――。逃げてばかりじゃこの俺は倒せんぞ!」
「チッ――!」
一回後退し満遠会長や町衣紋さんと合流しようとも思ったが、恐らく彼らも今ごろ正面玄関で別動隊の武装エリート隊員と戦闘中なのだろう。この部屋の窓から外の喧騒が聴こえてくる。
――ブィィィーン!
凄まじいジェット推進機構の音が俺に命の危険をこれでもかと感じさせる。
――カチャーン……。
鋭い金属音と共に俺の暗黒歩兵専用ソードが折れる。なんとか剣を犠牲にして奴の突撃をかわしたのだがもう次はない。
「これで終わりだなユキオス。お前の敗けだ!」
そう言いいガルシアヌスが最終突撃態勢に入った時だった。
――キラキラキラキラ……。
俺の目の前の空間が光輝き極地地場が乱れる。なんだこの優しい光は。まるで天空に燦然と輝く天ノ川を三日間連続で夢中で泳いでいるようだ。
「な、なんだこの光は――!」
ガルシアヌスは予期しない出来事に遭遇したことによって狼狽している。
「お前、何をやった。まさかモサラフーサ召喚規制条約適応型農務魔神召喚魔法か?」
「い、いや……。俺なんも知りません。本当に」
「な、なんだと!?」
予期しない状況の変化に戸惑う二人。そして、この光が二人を新たな展開へと導いていくことになる。




