表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/199

第63話 至高~隊長のコーヒータイム①~

「ふぅ……」

 昼下がりの午後の日差しがまぶしい。手をかざすと光輝ひかりかがやく地平線。広がる世界ワールド。こんなにも世界は輝きに満ち溢れているのだ。

 しかし、俺には悩みごとがある。昨日、町衣紋まちえもんをドミルセーエフに送り出してから現状報告がないのだ。

 もしかしてドミルセーエフには魔界電報局はないのだろうか――。そうも思った。しかし、ドミルセーエフ市は大都市。そんなわけもない。


「心配事がブラックコーヒーに染み渡るぜ……。苦い。苦すぎる」

 俺の独り言が部屋ルームに響き渡る。それにしても静かだ。主要農場幹部スタッフはドミルセーエフ市に行きパートタイムのゴブリンさん達も今は夏期休暇中。不意に目を閉じるとそこには暗闇が広がる。でも、怖くはない。自分一人が行う善行ぜんこうがこの世界を変えるのだ。ドラガゼス元首のことはもちろん心配ではあるが、ここはユキオスと町衣紋に任せるしかない。


「いや、待てよ……。俺が今、できること――あっ!」

 その時、『ある事』を思いついた。そうだ、あれだ。農務転移極地地盤収束装置のうむてんいきょくちじばしゅうそくそうちアグニカルチャー・レクイエム・オメガ・くれないを使おう。まだ試作段階で連続使用はできないが仕方がない。

 思い立ったらなるべくすぐ行動。これは俺の筆頭珈琲師匠ファーストコーヒーマスターであるブレムタイム・昂天敬君おうてんけいくんから諭された教えでもある。

 俺は魔界農法活躍推進室まかいのうほうかつやくすいしんしつへと向かった。


 ***


 ――トントントン……。

 軽いノックをしたあと中へと入る。


「おぅゴルヌス隊長。まさかアグニカルチャー・レクイエム・オメガ・紅を使いたくなったのか?」


「そうだ。試作段階というのは承知している。しかし私は同僚を助けたいのだ。欧雅侍おうがじ博士、よろしく頼む」


「私は過去、君に助けられた。だから私は今、ここにいる。それが答えだ」

 欧雅侍博士はそう言うなりニコリと微笑んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ