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第62話 作戦会議

 ドラガゼス元首及びパトリキオスとの打ち合わせはどんどん進む。作戦はこうだ。まず議会を制圧しそこでドラガゼスが警務隊の不義を弾劾する演説を行う。その時を同じくして俺はパトリキオスと共に元首の私設兵団『アクト・メガス』を率いてガルシアヌスとロバートがいる反乱勢力中枢を叩く。

 しかし、一つ問題がある。それはガルシアヌスら反乱勢力幹部の居場所だ。何ヵ所か彼らが居そうな場所はあるのだがただでさえ少ない貴重な戦力をさらに分散させる愚行は起こしたくはない。

 俺はその疑問を口にした。


「町衣紋殿、私に良い案があります」

 俺の発言を聴くなりここぞとばかりにパトリキオスがそう言う。


「その案、話してくれないか」


「はい。その前に断っておきますが、これから話すことはこれまでの議論を最初のスタート地点に戻すことになります。では、始めます。恐らく奴等の目的はこの町の秘宝である紫錫司のマントの奪取です。しかし、幸いにもマントはこの部屋にあります。ここは敢えて私達の居場所の情報を流して奴等を罠にかけるというのはどうでしょうか?」


「おぉ、それは良案ナイスアイデアだ。ここなら元首を敵の手から守りつつ奴等を一網打尽にすることが出来る」


「元首はこの私の提案いかがでしょうか?」


「うむ、ワシも賛成じゃ。ここはまたコフブに働いてもらうとしよう」


「わかりました。伝えておきます」


「よし、では今後の予定じゃが……。パトリキオスはアクト・メガスの団員を集めてくれ。町衣紋はユキオスをここに呼んできてくれ。一人でも戦力は多いほうがいい」


「了解です。一走りしてきます」


「よし、頼むぞ。ユキオス到着後は彼に隣の時計台から監視役をしてもらおう。ガルシアヌス達がここに来るのがすぐわかるようにな」


「パトリキオス殿、一つ質問してもいいですか?」

 ここで俺は敢えて一つの懸念事項を口にしようと思った。この不安は今、気づいたことだ。


「はい、お願いします」


「では……。もしガルシアヌスが大部隊を連れてここに来たらどうするのですか?」


「その点は心配要りません。奴は自信過剰であり、かなりの野心家。手柄をなるべく独り占めにしたいでしょう。だから間違いなく奴は少人数でここにやって来ます」


「それを聞いて安心した」

 俺はニヤリと微笑みながらそう言った。そこまで考えるパトリキオスの慧眼けいがんはかなりのものだ。そんな彼を俺はとても頼もしく感じた。


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