表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/199

第52話 驚き! 元首庁舎

 賑やかな通りを抜けて早二十分。スタンティヌス区と呼ばれる場所に足を踏み入れると赤煉瓦あかれんが造りの立派な建物群が増えてきた。


「ここスタンティヌス区はドミルセーエフ市の中枢だ。政治・外交の舞台と言っても過言じゃないぜ」

 ロバートさんは不敵な笑みを浮かべながらそう言う。


「ロバートさんやけに詳しいですね」


「そうか? 気のせいだよ。おぅ、元首庁舎が見えてきたな。あれだ!」

 ロバートさんの指差す方向に同じく赤煉瓦造りの五階建ての建物がある。他の建築物と比べてもその豪華な造りは人目ひとめ見るだけでよくわかる。階段の先にある正面玄関には一人の警備兵が槍を持ってこちらを睨んでいる。


「これ……。俺達が易々と入れるような場所じゃないような……」


「大丈夫。ドラガゼス元首の政治理念は開かれた市政・開かれた未来。噂では警備兵の数も減らしてるらしい。きっと快く応対してくれるさ。おっと……。俺の目的地は隣に建っている第二庁舎警務隊本部だいにちょうしゃけいむたいほんぶだから。ここでしばしのお別れだな!」


「そうですか。道案内ありがとうございました」

 こうして俺はロバートさんと別れた。


 ***


 一階ロビーのインフォメーションセンターでドラガゼス元首との面会を希望する。先方にも俺の事は連絡がいってるらしく受付のお姉さんは快く応対してくれた。


「元首は午後八時頃、市政統合改革本部拡大定例会議を終えてこちらへ帰ってきます。それまで庁舎内にておつくろぎください。二階にはレストラン。三階には新設された図書室もあります。図書室ではこのドミルセーエフ市の歴史を知ることもできますよ!」


「わかりました。それじゃあいろいろ見学してます。午後八時にまたこちらへ来ますね」

 受付のお姉さんの心地の良い案内に満足しながら俺はまず食事をとりにレストランへと向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ