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第48話 そうだ。ヒッチハイクをしよう①

 リコさんに嫌われた俺は結局徒歩でドミルセーエフへ向かうことにした。隊長にも相談したのだが、隊長曰たいちょういわく「リコさんに嫌われたキミが悪い」とのことだ。


「参ったな。徒歩でも日没には着くとは思うけど――」

 なるべく早く目的地に着きたい。しかしどうすれば……。


 その時、良い考えが思い浮かんだ。街道沿いには時々、馬車や馬に乗った旅人が行き来している。その誰かに頼んで相乗りしよう。俗にいうヒッチハイクである。


「よし、やってみよう」

 そう決意した俺は早足で街道に向かった。


 ***


 少しでも距離を短縮するためにドミルセーエフへの道のりを歩きながらヒッチハイクを行う。


 その時だ。


 後ろから一台の馬車が近付いてくる。何かをたくさん運んでるのだろう。四頭だての馬車だ。


「ヘイカモン――!」

 ご機嫌な雰囲気で声かけをおこなう。しかし相手は見向きもしない。むしろにらんでくる。しまった――。どうやらご機嫌な感じが逆に相手に対して不信感を抱かせてしまったようだ。


「すいません――。乗せてください!」

 想いを込めて再度トライする。その時、初めて馬車が止まった。


「兄ちゃんどうした。ワシになんのようだ?」

 ドスの効いた声で俺にそう言う。見たところ四十代ほどか。腰に履いた短めのホットパンツが特徴的だ。あと、鍛えているのか筋肉がスゴい。腕っぷしもとても強そうである。


「あの……。ドミルセーエフまで行きたいのです。途中までで良いので乗せてくれませんか?」


「ワシはカンボーゴの町までしかいかん。それでも良いなら乗りな若造」

 しばしの静寂の後、男はそう言った。カンボーゴの町と言えば目的地の手前の手前だ。しかし、こんなチャンスは二度とないかもしれない。


「あっ……。お願いします!」


「なら乗りな。俺との出逢いに感謝しな。ふぅ……。若造よ。旅への片道切符は大切にすることだな」

 男は帽子を斜めにかぶり直した後、俺に向けてそう言った。


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