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遠未来研究部-宇宙一可愛い妹

 

 

「俺の妹は世界で一番、いや遠未来的な既知人類総人口一劾(京の次の単位)以上の世界でも、一番可愛いよなぁ!!」


「お兄ちゃん、意味分からない事言ってないで、学校行くよ」


 朝だ!!


 俺は今日も今日とで、あまりにも外面内面ともに最高級に愛らしく可愛すぎる妹を崇めていた、いや今日だけだった、どうやら今日はテンションコントロール機能が不全だぜ。


「わが妹よ! 宇宙について語ろうぉ!」


「うん、いいよお兄ちゃん、でも、学校に行きながらにしようね」


 燦燦と輝く朝日、遠未来的な世界だろうと平凡な現代だろうと、こういう大自然は変わらないのだろうなぁーとか思った。

 緑溢れる並木道を、黒髪ロングを靡かせて、肩で風きって堂々と凛として歩く少女に見蕩れながら歩く。


「どうしたの? お兄ちゃん? 今日はいつもの100割マシで可笑しいよ?」


「それはだな、カヨが何時にも増して、1000%可愛いからだよぉ!!!」


 一人で一本道をくるくる優雅に、まるでスケートリンクで舞い踊るようにしながら言う。


「うわぁ、、「ちょ、その変態を見る目つきやめてぇ!」」


 そろそろ、滾り過ぎたテンションが下がってきた、よかったよかった、俺は冷静、理性を取り戻せたようだ、、。


「妹、今日も可愛いな」


「うん、でも、もっと他の話しよ、お兄ちゃん」


「そうだったな」


 だが、、何かしら話す内容を考えると、特になかった、ので。


「今日も天気がいいな」


「うん、いいね、とても良好だねぇ」


 テンションが落ち着くと、すげぇー普通になって、なんか逆に不自然だった、だが、そういう日常が本当に大事なんだよね、そうだよね(なぜか遠い目で)。


「お兄ちゃん、そういえば、軍服喫茶って、食べ物とかどうするのかな?」


 学校のテンプレ的会話テストとかから飛躍して、突然カヨがそんな事を尋ねてきた。


「うーむ、考えてなかったなぁー、宇宙食とかかな?」


「それいいかもしれないけど、ホントの宇宙食ってトンでもない額がするとか、聞かない?」


「そうだったそうだった、そういう話良く聞く、じゃーどうしようかなぁー、、、」


 二人して頭を悩ませていると、閃いたようにカヨが言う。


「それじゃ、二人だけじゃなく、部活の時に、みんなで決めようかな?」


「おお、それがいい! あいつ等はみんな、無駄に頭がいいし、そういう面子が揃ってるからな!」


 グッと親指を突き出し豪快に笑う、おーおー俺は今日もすげぇー元気だなぁーと客観視していた。


「そういえば、お兄ちゃん、シャルさんの小説、読んだりしてる?」


 ゆっくり歩く通学時間、普通なら自転車で行くところだが、俺は妹と時間を掛けて話しながら通学したいから徒歩なのである。

 くぅ~~こういう日常の積み重ねが! 兄妹愛をはぐくむんだよぉ! 外せないぜぇええ!


「ど、どうしたの? お兄ちゃん?」


「お、悪い悪い、持病の、癪、でな「あっはっ、そんなのないでしょお兄ちゃん」はっは、そうだぜっ俺は超健康体だぜ!」


 おっと無意味に感慨を噛み締めてる俺は、傍から見て相当に不自然だろうよ、ちょっと反省しとこう。


「それで、なんだ? シャルの小説? おーおー読んでる読んでる、カヨはどうだ?」


「うん、私も暇があれば絶対読んでる、シャルさんの書く物語って、凄く面白いもの」


「だよなぁー、あいつの才能には、本当に心底から嫉妬の念が禁じえないぞ」


「だね、それで、突然だけど、お兄ちゃん軍服似合ってるね」


 お、やっと話題に出してくれたか、てっきりスルーされてるのかと涙を呑んでたのにね。


「おうよ、コレは帝国の上級将校の制服だぜ! カッコいいだろ☆☆!」


 ニカっと歯を光らせてカッコつけてドヤする。

 するとカヨは俯き、心なしか頬を紅潮させて、胸がきゅんとする音が聞こえそうな身体の振動を見せた、かわいすぎ。


「やっぱこの金と銀の刺繍だよなぁー! 宇宙戦艦に最も似合う制服だよコレ! 神だよ神! うわっはっはっはぁ!!!」」


 豪快に笑い声を、清涼な朝の町に響かせ木霊させる。

 もちろんだが、俺達の通う学園は私立で、特に服装の指定がないので、こんな格好をしているのだが、なんか注意されそうだと、改めて自分の姿を見て気づき、俺は内心ビクビク戦々恐々とした心地で校門を潜った。 


「学校に着いた! 注意されなかった! よかった!」


「よかったねぇ、お兄ちゃん」


「おおっ、それじゃな、カヨ、学校がんばれよぉ♪!」


「うん! お兄ちゃんもね!」


 学年の違う俺達は分かれて、各々の教室に向かった。

 当然、妹のいない時間など、俺にとって価値などない、だから帰りのHRまで全自動で脳が働き、俺は授業中の記憶がまったく無かった。

 隣で金髪碧眼の少女が「眠ってたからでしょうが」とか言っていたが知らない、俺はそういうキャラで在りたいのだぁ!


 遠未来研究部、その部室にシャルと共に向かうと、なんだかちょっとした人だかりが出来ていた。


「なんだなんだ、サインなら、ちょっと勘弁してくれよっうおぇええ!!!」


 もちろんの話、俺が調子に乗ると発動するトラップだ、まったく俺も成長しないねと、だが、それがいいと俺的脳内決議が満場一致なのだからもうしょうがないぜこりゃ。


「あっお兄ちゃん!」


「おお! 妹よ!」


 感動の再開のように、無意味にハグ、周りの群集の目など気にならないぜ♪☆

 すると後方から、間違いがなければ殺気が、膨大に突き刺さるように放出されている、、、だと、?。


「ベタベタ、しすぎよ「、、、うん?なんか言ったか?シャル」言ったわ、貴方を殺すと「っなぜに!!!」ふんっ」


 シャルはそっぷ向き、部室前の俺達を置いて、一人でスタスタ行ってしまう。


「それで、どうしたんだ? カヨ、こいつらは、、、変態なら退治するが、、、って冗談だよ、おいおいっやめろぉおおおおお!!!!」


 もちろん俺のような男の中の男を、一介のモブ学生達が軍団を成しても、どうにかこうにかできないが、一応全力で謝りはするのだ!

 なんか下手になりつつ、カヨに改めて問うと。


「この人たちは、私の直属の部下”ゾディアック”の精鋭なの」


「はぁはあ、きょ、今日はそういう設定ですか、把握しますた」


「うん、そう、付き合ってね。

 だから、今日は部活休むよ、お兄ちゃん、それじゃあ」


 手を振って、なんだか感じの変わった戦士の殺伐とした感じの表情で、ムサイ男衆を連れて、行ってしまった。


 もちろんのこと、妹のいない時間など、俺の人生では無である事に等しい、だから部活も速攻で、いや超光速で過ぎてしまった。

 帰り道。


「今日は、貴方眠りすぎよ、可笑しな病気?」


「そうだよ、だから、お前も労わってくれな」


「しょうがないわね、止めを刺すか「やめろぉ!!!!!」」


 飛び上がって逃げる俺を、セセラ笑う奴がいた、てかコイツ、最近セイアク過ぎないか? 

 まあ、嫁の貰い手がないなら是非とも俺がもらうがなぁ! てかシャルは俺のモノだぁああああ!!!!「死になさい「うぎゃあああああああああああ!!!!!」


 さて、夜だ。

 今日も今日とで、俺は夜を生きる吸血鬼が如し、貫徹である、か・ん・て・つ、掛け値なしに一睡もできないぜよ! 日本の夜明けぜよぉ!ひゃほぉーーぃいいいいいい!!


 とか、テンションを無理やり上げ過ぎて、朝には可笑しくなっている日々が、ここ数日続いている、なぜなら。


「我らの勝利はまじかよ!近衛騎士団! 私に続けぇ!!!」


 突撃する、勇猛なる戦乙女。

 空前絶後の、世界の覇権を賭けた最終戦争。

 その終わりの戦いは、大熱戦を呈し、周囲の空気が焦げ付くほど。


「お兄ちゃん、行くよ」


 隣に立つ、カヨの表情を見る。


「ああ行くぜ」


 眼前の、連合の総大将を睨みつける。

 双方の陣営の大軍勢が、粗方駆逐されて、今はただただ己が身体一つの俺達、剣を向け合っているのだ。

 そして、ついに、最後の戦いにおける、最後の戦いの火蓋が切って落とされたっっ!!!



「終わったぁあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」


「やったねぇ!!! お兄ちゃん!!!」


「ああやったぁ!!やっと終わったぁ!! これで今日から全てが元に戻る! 世界が平和に戻るのだぁ!!!」


 ハッピーエンドの、壮大なBGMと共に縦に流れるエンドロールを涙流しながら、号泣、俺は涙声で今までの苦難を回想していた。


 そう、この、壮大で超長編オンライン戦略・戦術シミュレーションゲーム、その戦いは、やっと終わったのだ。

 最後に、暁の騎士団の仲間と飲めや歌えやの大騒乱を引き起こした後、やっと高ぶった精神も収まり、クタクタになった俺は現実に戻った。


 窓から差し込む朝日はもう上っていて、ベッドで色々な端末を貼り付けてる俺を照らしていた。


 階下に下りる、まいど、朝食を用意してくれる最愛の妹を見る。


「カヨ」


「うん? なにかな? お兄ちゃん」


「もう、、、最後、だよな、、もう、俺は、俺達は、戦わなくて、、、いいんだよな?、、」


 カヨは、怯える俺に近寄り、肩を寄せて、慈悲深い姫君のような、または神話における女王のような暗褐色の瞳を顰めて。


「お兄ちゃん、私達の戦いは、、、まだ、始まったばかりなんだよ」


 懐から、胸のふくらみの乏しい、ってそれは関係ない、真新しいラッピングのされた包装紙を出し、破って、それを俺に見せ付けるように掲げる。


「そう!!! 人類は! 際限ない愚行により! この第三の戦争! 銀河大戦を未然に防ぐことはできなかったの!

 私達は、立ち向かわないと行けないの! 

 それじゃ! 行くよ! お兄ちゃん! 

 みんなの予定も! 今日も空けてある! 後はお兄ちゃんが私の副官として補佐してくれれば!私達は負けることはありえないのだぁ!」


 うわっはっはっはぁ!!!と、普段とは逆転、俺のような感じになっている妹に嘆息する。

 、、でも、可愛いから付き合ってしまうんだよなぁー俺は、本当に妹馬鹿だぜぇ、、、と、俺は俯くのも一瞬、宇宙最高の、俺にとっていつも一番の妹の為に立ち上がるのだ! 

 そう! 戦う事を決めた戦士は一切の無様を晒さず、置いてく存在達にも振り向かないのだ! ずっと走り続けるのだぁ!!! 俺は全ての闇を振り払うために、、、跳んだ!!


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