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ランキング教には入信してないです。

 元来、些細な事を気にするチキンな私が、自らの恥部を晒すが如き所業。即ち〝底辺作家のボヤキエッセイ〟なるものを投稿するに至ったのは、落ち込みが頂点(落ち込みなら底辺?)に達した半ば自棄。

 どうせ、それ程読んでくれる人もいないまま終わるだろうから「こんなつまらない、ウジウジしたエッセイは気分が悪いです」などと言うお叱りを受ける事もないだろう……との卑屈な前向き(?)を採用した結果だった。

 当然ポイントの事は気にしないと誓い、作者名はこのエッセイを書くのに相応しい物にした。

 自分の作品に引っ張ろうという釣り意識は無い、その決意でもあった。


 別に、格好付けてる訳じゃ無い。

 もしも一時的にアクセスがあっても、どうせ今までと変わらない。

 ぬか喜びは心が擦り減ると覚えただけ……


 そこへ突然のランクインだ。

 喜びは隠せない。

 感謝感激プリントアウト、だ。


 おっといけない。

 折角皆さんにどん底から引っ張り上げて頂いたのだから、一時は瀕死のエタりかけだったメイン作品(本妻)を復活しなければ!


 暫く放っておいた奥さんは口を利いてくれない。

 意志の疎通がままならない……

 長くほったらかし過ぎた。

 どうしたものか……

 

 私は出逢った頃の気持ちを取り戻すべく、プロローグから読み返す事にした。

 ……

 ……


 集中できない。


「なんだと~! あんなに励ましてやったのに! ふざけるなっ!」

 

 ご尤もです! 仰る通りです!

 

 実は……「これがうちの家内です」みたいな感じで紹介してしまったものだから、ありがたい事にメイン作品へのアクセスが増えていた。

 恥ずかしながら一日のアクセスが三桁になんて届いたことは無く、以前なら大喜び! だったのだが、エッセイを読んで下さった方に読んで頂くのは緊張感溢れる、手に汗握る、ドキドキしてしまう事だった。


「奥さん、不細工ですね」なんて言われたらどうしたらいいんだ!


 気が気じゃない。


 だが〝なろう〟の心優しき住人は人道的な方々で、私の被害妄想は杞憂に過ぎなかった。

 それどころか、ブックマークをつけてくれた方や感想を下さった方もいて、己のチキン的馬鹿さ加減に呆れる事仕切り。お恥ずかしい限りである。

 

 だからこそ! それを裏切りたくない!


 と、自分で自分に無用のプレッシャーを掛ける。

 これもまた、おバカさんの特徴である。

 そして自分を追い込んで益々書けない。

 

 パソコンの前に座ってはいるものの一向に進まず、もう一つの気掛かりの元へついつい飛ぶ。

 

 それは日間ランキング。


 日々入り乱れ、目まぐるしく入れ替わる。

 その刹那的ランキングに今、うちの子がいる……


 最初から余命宣告を受けているような場所で一人戦っている……

 誰にも気付かれず一人で逝かせたりはしない。


 待っていろ! 今すぐ傍へ行ってやるからな!


 かくして、付きっきりの看病(?)が始まった。

 

   

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