渡る世間に鬼はない。
これは、慣れないランクインに翻弄される底辺作家のお話です。
人は想定外に弱いもの……え? 私だけ?
全くもって予期せぬ事が起こった。
自分には無縁の事だと思っていた。
『日間ランキング』
最終話を投稿したその日の夕刻、エッセイジャンルの二位にその名を見つけたのだ。
「小説家になろうの戦場で、弾尽きて瀕死。」作者:ポイント教信者。
うぞ! こんな事ってあるんだろうか……
確かに、ラス前頃には同情もしくは共感を頂き、評価やらブックマークやら励ましのお言葉まで頂き、それはもうこれまでに経験した事の無い信じられない状況だった。
こんなにポイントを頂いた事は皆無だったし、共感してくれる方がいる、励ましてくれる人がいる、これも初めての経験。嬉しいものである。
笑って下さったとの感想にも安堵した。
笑えないボヤキで気分を害した方が居られたら申し訳ない限りだ。
だが、どれ程のポイントを頂けばランクインするのかは正直リサーチしていなかった。
理由は……
縁が無いから。
ランクインなんて考える必要が無いから、そんな心配をした事は無かった。
これは〝ポイント教信者。〟を名乗る者としては不勉強の極み……との謗りは免れぬ所かもしれないが、大それた野望は体に悪い。
しかし「ランクインなんて興味が無い」……のではなく、先方が私に興味無し! なのだから想定するのも愚かしく、そんなご縁があるとは予想外だったのだ。
と、身の程をわきまえた私は、前作『小説家になろうの戦場で、弾尽きて瀕死。』に於いて「もっと自信を持とう!」と同胞に呼びかけ、己に誓ったのに……これが結構難しい。
自信を持つのは努力を要する物なのだ……と知る事となった。
そんな私を襲った晴天の霹靂。
自信が無いだけに簡単に有頂天になれない悲しい性。
これは、チキンな底辺作家がドキドキしながら過ごした七日間の記録である。
時間潰しに笑って頂ければ幸いです。