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番外編置き場  作者: かなん
彼と彼女と異次元バッグ
13/15

彼と彼女と異次元バッグ ツイッター小咄

■ 第二形態

「そういえば和葉さん、兄上が和葉さんは第二形態があるのかと聞いておられました(笑)」

「……(少し考えてから)西園先生! 理科室の人体模型(新品)って確か内臓外れるバージョンでしたよね?」

「やめろ菅原。その第二形態は、誰も喜ばないポロリがあるだけだ」


「じゃあ西園先生、いえ西園サンタさん。カーネルおじさん人形をクリスマスプレゼントにお願いします」

「ブランドバッグをねだられたほうがまだマシだな」


求)第三形態及び最終形態の人体模型

出)絶叫して逃げ出すセリド城の人々(アベル含む)




■ 逃避行動

「菅原は世界史の成績だけはいいが、数学が酷いな」

「微分や積分のない世界に生きたいです。……あ!」

「ど、どうした?」


「あれ、和葉さん。え、セリドの学問ですか?僕が習っているのは歴史学物理数学魔法学、それと…あれ、やっぱりお帰りになるのですか」






■ 3学期末テスト

「テスト終わりました!」

「良かったな、菅原。数学の赤点はまぬがれそうか?」

「勘と勢いでなんとか!」

「…数学に勘と勢いが必要かどうか」

「まぁ見てください、西園先生。異世界への逃亡準備は万端です」

「その大きな袋を縫う暇があったら勉強をしろ」

「テスト前って余計なことばかりしたくなりますよね」

「…そうだな」

「まぁ縫っておいてなんですけど、当然異世界に繋がらないんです」

「…もう少し早く気付くと良かったな」

「縫っている最中に気付いたんですけど現実に戻りたくなかったんです」

「…異世界への逃亡(現実逃避)か」




■ テスト結果

「和葉、テストどうだった?」

「…にじゅうきゅうてん」

「和葉って毎回、一点足りなくて補習になるよね」

「…3+2が6になってた」

「和葉って毎回、アホみたいなミスするよね」

「…もう荒ぶる神様に祈るしかない」

「それは荒ぶる神様もきっと管轄外だよ」



■進路相談 1年次(彼と彼女と異次元バッグ)

「菅原は文系はいいんだから、理系の、特に数学にもっと力を入れないか?」

「うう……西園先生! 数学の定理を覚えたとして、一体私にどんな良いことがあるというんですか!」

「数学の補習が減る」

「……」


ぐうの音も出ない。



■進路相談 2年次(彼と彼女と異次元バッグ)

「そういえば野田先生、今年の菅原の進路相談どうでした?」

「あー、文系でも国立なら数学は必要だという話と、将来の夢の話でしたかね」

「将来の夢?」

「眠りながら出来る仕事を探しているそうです」

「夢を見るのも大概にしろと言ってやってください」



■進路(将来)相談 (彼と彼女と異次元バッグ)

アベル

「普通に王座を継ぐだろうな」

キリク

「目立たぬよう兄上の補佐していきたいですね」

トビアス

「いかに穏便に弟達に王座を押しつけるかを日々頑張っているところかな!」


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