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夢とか希望とか現実とか

作者: 神崎 創

 この稿は、さるユーザ様にエールを贈る意味を込めて綴りました。


 

 夢とか希望とか願望とか。

 いいと思います。

 人は皆、持つべきだと思います。

 あった方が前に進めます。

 逆に、ないと後退はしないかも知れませんが、前に進まないような気がします。前に進んでいるようなつもりでも、実は空転しっぱなしになるということもあり得ます。げんに、私がそうです(笑)。

 なぜあった方が前進できるかといいますと、それが進むべき目標となり目的となり高みとなるからです。それよりさらに上だったり前を志向しているならば、道しるべにもなります。とにかく、ゴールにも通過点にもなります。だから、人間が成長していくには、そういうものが絶対要ると思います。

 もしも今それがないなら、つくればいいのです。

 現実的な努力の仕方によっては金がかかりますが、少なくとも夢や希望を持つだけなら無料です。それに、誰にも迷惑をかけることじゃありません。世界征服とか、ハーレムをつくるとか、そういうのは論外ですけれども。

 言い忘れてましたが、ここでいう夢とか希望とか願望というのは、本人にとって現状+アルファとなること、端的にいって成長とか向上がもたらす変化だったり結果だったり、そういうもののことです。蛇足ですが、他人の利害損得益不利益を顧みないようなのは夢でも希望でもなく、野望というのではないでしょうか。

 野望は自分以外の何かを変えようとすること。

 夢や希望は、自分自身を変えようとすること。

 私個人の勝手な定義ですが、正解かどうかはわかりません。

 けれどもひとつだけいえることは、間違ってはいないということです。誰に反論されようと、ここは譲りません。論理の問題じゃなくて、心の在り方ですから。



 さて、夢とか希望とか。

 叶えるためには、それなりの努力が要ります。

 当たり前のことです。

 努力せずに手に入ったならば、それは夢でも希望でもないと思います。幸運というのです。

 その努力をするところ、すなわち修行場を「現実」といいます。

 現実の中で一生懸命に変革を目指す行動を「努力」といいます。

 現実っていうのはいつだって、生臭くて寒くて厳しくて辛くてうんざりで、まあいい印象は受けません。出来ることなら近寄らずに生きていきたいような存在です。

 でも、ちょっとだけ考え方を変えてみたい。

 そういう厳しい世界だからこそ、自分にとって向かい風が強い場所だからこそ、成長できる。

 そういう厳しい世界で通用できる力を身につけられたなら、どこへ行っても大丈夫。

 金品や名誉や地位を得るのは喜ばしいことですが、レベルアップした自分というものを実感したときの充実感に比べたら些細なものです。もう少しいえば、金品や名誉や地位なんていうものは、レベルアップした人にはあとから勝手についてくるのではないでしょうか。最初からそれを狙ったって、分不相応な人の元にはやってこないのです。

 だから、夢とか希望と現実、そして努力は三つで一つ。

 どれが欠けても駄目だと思います。



 努力というものについて、他の人の言葉を借りたいと思います。

 そのほうが説得力も増すでしょうし(笑)。


「成せば成る、成さねば成らぬ何事も。成せぬというは成さざればなり」


 誰の言葉かはわかりません。

 幕末の蘭医である二宮敬作という人がシーボルトの娘のイネに贈った言葉だそうですが、ご本人のそれかどうかは定かではありません。ただ、いいことをいっていると思います。

 もう一つ、大変有名な某女流作家がエッセイで述べていたことです。


「なりたいって思って現実的に努力をして、なれないっていうことがあるだろうか。そりゃあ、アメリカの大統領になりたいとか、キリンさんになりたい、とかは無理だと思いますけど」


 確か、こんな言葉だったと思います。

 私も小さい頃から入りたいとずっと思っていた会社に入っています。

(入ってから幻滅はしましたが)

 就職活動が始まってから、その会社に入るために色々と試行錯誤し、行動しました。

 そうしたら、入れました。

 他の会社にも入れそうなところはありましたけれども、今の会社に入りたいと思い、ある段階からはそれだけに的を絞って取り組みました。具体的な目標ですね。

 夢や希望。

 たとえ周りにいる人間全員が否定しても、絶対に捨ててはなりません。

 現実的に努力が可能であることなら、時間がかかったとしても叶うと思います。

 現実という大地に築かれた「努力」という土台は、決して崩れぬのです。



 夢とか希望とか。

 人間だけがもっている、実に素晴らしい力だと思います。

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