転生魔王、勇者の子孫にやたらと執着される
「遂に追い詰めたぞ…!魔王!」
「まさか…人の身で我を打ち倒すとはな」
世界征服を企んだ魔王、そしてそれを止めに来た勇者。
お互いに満身創痍、魔力も余裕は無い。
だが、膝をつき倒れないのがやっとの魔王に、もはや勝ち目はなかった。
「お前達人間の勝ちだ、勇者…"今回は"」
「今回は…?何を言っている」
だが、笑っているのも魔王だった。
「我を倒した褒美に教えてやろう、魔族には伝承として伝わる魔法がある。その名も"転生魔法"」
「─ありえない、意識のない状態での魔法の行使は不可能だ」
「そうだな、魔法の理論上不可能だ。
だがな、もしも魔道具のように術式を刻んでいるなら…?」
それは、人間だけじゃなくあらゆる生物の魔力の源泉であり、個体を個体たらしめるもの。
「まさか、魂に直接刻んだのか…!?」
「ククッ…ここまでやって賭けなんだからこの魔法は実用的ではないな。」
「だがもし成功したら、今度こそお前達人類を滅ぼして見せよう。」
「やってみろ、その時は俺の子孫が今度こそ貴様を滅ぼす時だ」
その問答を最後に、勇者が王家に伝わるその象徴たる聖剣を天に掲げる。
そして、聖剣が途轍もない魔力と光を発して──────!
○○○○○○○○
瞼の裏に広がる暗闇に、誰かの泣き声が聞こえる。
やけに重い瞼を開け、恐る恐る覗き見てみればボンヤリと、こちらを覗き込む2つの顔が見えて──
「…た!やりましたよ奥様!元気な男の子です!」
「あぁ、ようやく会えた。私の、可愛いアルド…。」
そんな声を最後に段々と意識が遠のいていって──
○○○○○○○○
あの日からおおよそ1ヶ月
最近ようやく意識がハッキリしてきて状況が整理できた。
どうやら我は死んでから200年後の世界に、田舎村の男爵貴族の息子として転生したらしい。
最後の瞬間、いくら弱りきった我でも聖剣では魂までは干渉できないと踏んだが、どうやら間違いでは無かったらしい。
事実、どれだけの時間を要したかは知らないが多少の損傷はあれど、無事に魂は復活したようだ。
フフ、フハハハハハハ!!
良い!最高だ!実に気分が良い!
前回は上手く嵌められて勇者にしてやられたが、もうそうはいかん!
まずはある程度身を隠して、体が成長するのを待つとしよう。
そして、今度こそは世界を支配して見せよう!
どれ、体が成長するまでは魔力でも─
「はーい、アルドちゃーん、ご飯ですよ〜」
「…」
この声、マズイ!あれの時間だ!
「はい、おちち吸ってくださいね〜」
「…ゥ」
ぐ、ぐぉぉぉ!
魔王たるこの我が、このような真似をしなければ生き延びられないとは…!
「どうしたの〜?ちゃんと飲まないとダメでふよ〜」
「……」
未来のため…!
今度こそは世界を支配するため…!
「飲めて偉いわね〜。さ、背中とんとんしましょうね〜。」
「……ケプ」
我、魔王なのに…。
○○○○○○○○
生まれてから6ヶ月
排泄、食事、あらゆる屈辱に耐えてきた。
そして今日、とうとう掴まり立ちを卒業し一人歩きを成功して文字通り目標への第一歩を歩んでやった!
見よ!我の世界征服への偉大なる一歩を!
「見て、あなた!うちの子がもう歩いてるわ!」
「うぉぉ!!この子は天才だぁぁ!!!」
そうだろう、そうだろう!もっと崇め畏れよ!
○○○○○○○○
そうして気づけば生まれて12年、俺はどうしているかと言うと──
「おいおいおい!ここで合体技は激アツすぎだろ!!」
昼間から何もせずただ自分のベッドでマンガを読み漁っていた。
このマンガといい、オセロといい、俺が死んでからの200年で発展した文化が最高すぎる…!
何なんだよ人類、技術自体はそこまで発展してないのに娯楽は発展させまくりやがって…!
最高かよ!!
いや、もうぶっちゃけ世界征服とかどうでも良いなって。
こんな世界、壊すには勿体無い!
最近、このまま元魔王だとか魔力とか魔法とか隠して普通に人間として生きるのも全然アリな気がしてきた。
だってあまりにも人間の文化が最高すぎて。
最近なんて──
「──ん?」
突然だが、普段俺は定期的に魔力を周囲に展開して村の近くに異常はないかを確認している。
もちろん、広範囲な分精度はそれほどでもないが村の脅威になるような生命力の強い、魔力の多い生命体。
そんなのが範囲に入ればすぐにわかる。
例えば──
「これは、ドラゴンか。何かを追ってきたのかな?」
普段だったら別に放置するけど、ドラゴンは流石に見てきた方がいいかなぁ。
もし村の近くに居座られたらマズイしな。
うーん。
脅して追い出す?
いや、ドラゴンはプライドが高い生き物だし、逆上して襲いかかってくる可能性が高いか?
怒らせて誘導してから転移で逃げる?
ナシでは無いけど
でももし誘導した先に村があったら目も当てられない大惨事だしドラゴンが暴れて事が大きくなっても面倒だしなぁ。
「…とりあえず様子見してから決めようかな。」
お、丁度よく森に降りた、近くに転移してみよっと。
「あれか。赤竜、見た感じ200歳くらいかな?」
巣立ちした子が新しい住処でも探してるのかな?
ん、何か食べてる。
どれどれ、もう少し近くに。
えーと、横転した馬車に、頭の潰れた馬、そして絶賛食べられ中の騎士…ってうわ、人間が襲われてるじゃん。
生き残りは隊列を組んだ騎士数人と、その後ろにいるのは
──女の子?なんでこんな山奥に。
助ける?いや、でもなんか訳アリそうだしなぁ。
…まあいっか。最悪邪魔ならまとめて殺せばいいか。
○○○○○○○
目の前で優しい、頼れる人たちが赤い理不尽に次々と殺されていく。
ドラゴンの無機質な瞳が次はお前だと私に告げる。
(あぁ、結局私の人生ってなんだったんだろう)
いつも手助けしてくれる人。
こんな私でも慕ってくれる子。
今も、命をかけて私を守ろうとしてくれる人達。
目の前でそんな人たちが理不尽に蹂躙されていく。
なんで、なんでほんとに───
(私ばっかり、こんな目に)
私は、お母さんと2人で慎ましく暮らしてただけなのに。
7歳の時に才能を理由に突然お母さんと引き離されて、顔も知らない貴族の父に強制的に引き取られた。
顔も知らない誰かのために、毎日死ぬ気でやりたくもない努力を強制された。
そのくせ、関わりのない正妻や従兄弟には庶民の血と馬鹿にされ、蔑まれた。
みんな、なんでこんなのに才能が、と嘆く。
自分達はとても不幸だと喚く、天は不平等だと私を指さして叫ぶ。
(私だって…私だって!)
伝説の勇者の、会ったこともない先祖と同じ才能なんて要らなかった!
みんなが羨む物なんて持ってなくても十分だった!
ただ…ただお母さんと貧相でも毎日楽しかったねって、明日を楽しみにして寝れるだけで良かったのに。
(こんな、こんなのって、)
──あんまりだよ
「アル!お前はレイ様を連れて街まで逃げろ!」
「隊長…っ!命にかえても!」
今もまた、優しくしてくれた隊長さん達が私のために囮になろうとしている。
逃げて。
自分の命が惜しくて、目の前のものが怖くてそんな一言も言えなくて。
そんな自分が、結局は嫌いな人たちと同列に思えて。
「全員構えろ!来るぞ!」
ドラゴンが次の獲物を仕留めようと、その爪を隊長さん達に伸ばそうとした瞬間。
ドラゴンの首が、頭と体がズレて。
一瞬の静止の後、ドラゴンの体がドスン、大きな音をたてて、呆気なく。
その命を終わらせて──
「…は?いったい、何が起こ「はい、ちゅうもーく」…っ!」
気がつけば、倒れたドラゴンの体の上に、人がいた。
金髪の、青い目をしたどこにでもいそうな。
街で見かけるような普通の格好をした男の子。けどこの状況ではかえってそれが異質で。
○○○○○○○
取り敢えず、ドラゴンは殺したけど…。
こんな山奥に手練れの騎士達が守る馬車。
そして、それに乗っていた銀髪のお姫様、ねぇ…。
…マジでどういう状況?
え、今は汚れてるけど服とかめっちゃ高そうだし、髪とか長さの割によく手入れされてるし。
あの女の子、絶対貴族じゃん。
ほんとに意味が分からない。
いや、待てよ。
一つだけわかることがあるな。
──関わったら絶対めんどくさい!
もう良いや、適当にそれっぽい奴に詮索させない約束させてとっとと帰ろ。
○○○○○○○
「あー、この場の責任者って誰?」
「私だ」
「あ、そう。じゃあ単刀直入に。俺が今回君たちを助けたのは気まぐれだ、ただ見捨てない方が気持ちよく寝れるって言う俺の自己満。」
その言葉を聞いた隊長さん達が一瞬、男の子を計りかねて困惑が広がる。
「ただ、今から言う条件が飲めないなら今度は俺が君たちを殺すことになる。」
一瞬、男の子と目線が交差する。
その、無機質な殺意にすら満たないはずの感情に、何故か体が震える。
(彼なら──本当に殺る。)
そんな私を見た隊長さんが彼との間にそっと割って入ってくれる。
「わかった。我々は君に救われた身だ、大抵の要求は受け入れよう。」
「良いね、物分かりが良くて助かるよ。」
隊長さんが周りの人に後ろ手でそっと合図を送る。
それを見たさっきアルと呼ばれた人がそっと私の近くに寄る。
「それで、その要求とは…?」
「あぁ、ただ単に俺のことを調べようとしないで欲しい…あ、後誰かに喋ったりもしないで。報告がいるならどうにかドラゴンから逃げ切れたことにしてさ。」
「分かった、君の存在は誰にも話さない。この剣に誓おう。」
「じゃあ、うん…それだけ。」
「…は?それだけなのか…?その自分達から言うのは何だがお金とか武器とか情報とか…」
「うーん、特に今必要ないしね。…じゃあさっきの約束を破ったら俺に分かるような魔術をかけさせて。」
「そのぐらいなら、お安いご用だ。今回の事、非常に感謝する。」
「いいよ、さっきも言ったけど自己満だし…と、よしできた。さっきの約束守ってくれる限りもう会うことはないと思うから。じゃあ──
「待ってください!」…?」
待って。
気づけば、考えるより先に男の子に呼びかけていた。
「お願いです、名前だけ…!名前だけでも教えてください!」
「え、うーん…ダメ。」
「え…?」
自分でも恥知らずと分かっていたのに、予想外の答えに恥を重ねる。
「だって特に必要ないでしょ?君たちは何とかドラゴンから逃げきれた、はい終わり。」
自分が、無茶を言っているのは分かっている。
ドラゴンを一方的に蹂躙すらできる人が、自分の正体を隠そうとしている。
何か、事情があるはずなのに。
これ以上恥を重ねてはいけない、頭では分かっているはずなのに、気持ちが先行する。
「私には…必要です。お願い、します。誰にも言いません、あなたのことも探りません。だから、どうか、どうか名前だけでも…!」
膝を折って、地面に手をつき、頭を下げる。
だって、だって──!
(この人を、知らないままなんて──!)
感情がこぼれて、視界を濡らす。
目からあふれた思いが地面に染み込んでいった。
失礼なのも、私にそんな事言う権利がないのも分かってる。
だけど──ここは、ここだけは譲りたくない。
だって…このまま終わらせたら、私は絶対、絶対──
「どうか…!どうか…!」
「レイ様…!」
「え、マジで、そんなに!?」
「お願い、します…!」
「分かった!教える、教えるから頭あげて!」
地面にうずくまるように頭を下げていた姿勢から、腕を軽く引かれて起こされた。
「あーもう、高そうな服をこんなに汚して。俺弁償しないよ?」
「──!」
その時、ようやく本当の意味で私の事を見てくれた気がして──
「あー、で。名前ね…アルド、アルドだよ。」
「ありがとう、ございます…!」
「はぁ…こんなの予定になかったんだけどなぁ。
まあいいや。」
「…アルド様。」
噛み締めながら、忘れないように、記憶に刻み込むように小さく呟く。
「今度こそ俺帰るからね…。まあもしまた会ったらそん時はよろしくね。あ、隊長さん達も。」
「っ!あ、あぁ。重ねて言うが、此度のこと本当に感謝する。」
「アルド様。ありがとう、ございました…!」
○○○○○○○
「ありがとう、ございました…!」
その言葉を背に、転移を発動させて自分の部屋に戻る。
すると、瞬間景色が入れ替わり、いつもの自室が目に映る。
「ふぅ…疲れたー!」
ほんとはドラゴンをすぐどうにかしてマンガの続きを読むつもりだったのに、あの娘達のせいで思ったより時間かかっちゃった…。
おかげで昼食後の軽い運動のはずだったのにもう夕方…夕方!?
あー、もうマジでコレだから本当にああいうイレギュラーはさあ…
『お願い、します…!』
…まぁ、たまには良いかぁ。
しょうがない、早速マンガの続きでも──
コンコン、部屋の扉がノックされる。
「坊ちゃん、メイドのアルネでございます」
「どうぞー」
入ってきたのはうちが雇ってる数少ない使用人の1人のアルネ。お母さん曰く、俺を取り上げてくれた人…らしい。
確かにこんな顔だったような…?
「旦那様からの伝言です、学園の寮に行くまで後2ヶ月しかないからしっかり準備しておきなさい、と。」
「もうそんな時期か…分かったー。」
「では、失礼します。」
面倒だしさっさと準備するかぁ……やっぱ読みかけのマンガを見てからやろっと。
○○○○○○○
夕食時、数少ない家族団欒の時間。
「親父ー、今週のマンガが届くのっていつだっけ」
「ん?明日には学園に出発するから今週からは頼んでないって言っただろ?」
そっかー、明日には学園に向けて出発だもんねー…。
「え、学園って始まるの1週間後じゃないの??」
「あぁ、だが移動時間にゆとりを持たせて明日には出ると、2ヶ月前から何度も…お前まさか!」
そうじゃん、アルネがそんな話してたわ!
しょうがない、ここは正直に…。
「準備忘れてた、テヘペロ」
「はぁ、お前はほんとに…!はぁ…、まあ日用品や衣服はすでにアルネが寮に送っている。最悪学園に行くまでの物資だけでなんとかなるか。」
「あなたは本当に変なところが抜けてて…。学園で3年も1人暮らしなんて大丈夫なのかしら…。」
「あ、あははー。」
やらかした、めっちゃ気まずい。
「まあもう今日は寝坊しないよう早めに寝なさい。」
「はーい。」
今日はもう大人しく寝よう…いややっぱりマンガを少しだけ──
○○○○○○○
「うわー、人多すぎ。やっぱ帰っても良い?」
「ダメですよ、坊ちゃん。貴族の方はこの学園に入学するきまりなんですから。」
「めんどくさいなー。まったく。」
しょうがない、3年間怒られないぐらいの成績は取ってあとはダラダラしよ。
「では、坊ちゃん私たちは領地に帰ります。
ぜひ学園での3年間、お楽しみください。領地にもたまには帰ってきてくださいね。」
「ん、ありがとね。ばあや。」
さて、ばあや達も行ったし本当に1人かぁ。
なんだかんだ産まれてから初めてかもな。
とりあえず入学式は午後からだし寮にでも行って荷物置いてくるかな。
えーっと確か…どこだったっけ…?
まあ取り敢えず歩いてれば見つかるでしょ。
○○○○○○○
「どこだ、ここ。」
迷った。完全に迷ってしまった。
「うーん、寮ってどこだ…?」
「寮ならここをまっすぐ行って見えてくる建物の右奥ですよ。」
「ありがとうございま…って。」
腰まである手入れされた銀髪に濡れたような青い瞳…
「確か、あの時の。君も今年からここに入学?」
「はい。あの時はありがとうございました。」
「…?」
容姿はあの時と大きくは変わっていない。
だけど、どこか雰囲気が熱っぽいような──?
「なんか雰囲気がかわ──」
「君たちー!ここはまだ新入生は入ったらダメだぞー!」
「…マジか、早く出よう。すいませーん!」
そして用務員さんに謝ってから寮の前まで女の子に案内してもらった。
「ありがとね、わざわざ案内してくれて。」
「いえいえ、大丈夫ですよ。では、私の女子寮は少し離れたところにあるのでまた入学式で。」
そういや、なんか男女で寮が分かれてるとか親父が言ってたな。
「そっか、じゃあまたねー。」
「はい、また。」
いやー、にしても助かったな。初日から迷子だったよ。
「ん?なんであの子立ち入り禁止なのにあそこにいたんだ…?」
まあいっか。
寮長さんに貰った鍵の部屋は…ここか。
寮の部屋はどんな感じだろうなー。
○○○○○○○
アルド様と分かれた後、女子寮の前で10年来の友人と落ち合う。
「ちょっと、遅いわよレイ。入学式の1時間前にはここで待ち合わせでしょ。」
「少し…そう、道に迷ってしまって。」
「迷ったって、学園の地図なんて既に暗記してるでしょうに。…まあいいわ。」
「ごめんなさいね、気をつけるわ。」
「そうしてちょうだい。入学式まであんまり余裕はないから行くわよ。」
「えぇ。」
あぁ、アルド様。
その他全てを圧倒して寄せ付けぬその実力、そしてそれを気にも留めない圧倒的な孤高。
あなたが正しくて、あなただけが、絶対。
このレイ=フィルバート。文字通りのこの身全てをあなただけに──
○○○○○○○
「うわ、めっちゃ人いるじゃん。」
入学式が行われるのは学園に数ある講義堂の中でも圧倒的な広さを誇る部屋。
そしてそれを埋め尽くすだけの人。
「それにしても入学生だけでこの人数か。」
そして、それに見合うだけの多種多様な人物。
その他を寄せ付けない雰囲気を放つ青い髪の女、眠る獅子を思い浮かばせる獣人、そして極東特有の黒髪をした…あいつ異世界人じゃん。
「色んな奴がいるな。意外と学園は面白いのか?」
さっきまでは面倒だったけど、いざ周りを見てみると人が沢山ってのも意外面白そうだな。
まあ、せっかくの人生だしこの学園で3年過ごしてみるのも楽しそうかな。
「次は、新入生代表 レイ=フィルバート。」
…フィルバートって確か勇者の子孫じゃん。
あんなこと言った手前、警戒されてるだろうしバレたら嫌だし絶対関わらんとこ。
そして、進行に呼ばれて壇上に登ってきたのは白い髪に青い目をした、見覚えありまくる女の子で──
「新入生代表、レイ=フィルバートです。3年間共に研鑽を重ね、共に高みを目指しましょう。」
は?え、あの子って勇者の子孫だったの…?
めちゃくちゃ舐めた態度取っちゃったよ。
…やっぱり今すぐお家帰りたい。




