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「異世界帰りの錬金術師は、祈る彼女と契約関係を交わして――世界を救う。」  作者: Lark224a


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第7話 扉渡り。

国を去って既に10年が経ち、俺は「白石正人」ではなく「リーヴァ」として全てを一新して、この小さな街の「ポーション屋の店主」として生活していた。


俺が暮らすこの街は、帝都のような賑やかさと華やかさはないが、人との繋がりはより強く感じることが出来るし、めんどくさい人間関係というか政治もないので、俺としては帝都で暮らしていた頃よりも、今の方が楽しく過ごせている。


すると、カランカランと入店を知らせるベルが鳴った。


「いらっしゃい。」


「リーヴァ。いつものを頼めるか?」


「はい、分かりました。準備するんで待ってくださいね。」


「いつもスマンなぁ。」


俺の店にやって来たのは、この街では一番の冒険者パーティーのリーダーであるシンジさんで、俺の店で必ずポーションを買ってくれる常連さんだ。


シンジさんとの出会いは、この街に来たばかりで右も左も分からなかった俺を助けてくれて、その後もちょくちょく目をかけてくれるなど‥‥シンジさんは、俺にとっては恩人だ。


「はい。じゃあ、いつもの回復のポーションが5つと、状態異常回復のポーションが2つですね。じゃあ、常連割引で銀貨5枚でいいですよ。」


「流石はリーヴァだ!!いつも助かる。」


シンジさんからお金を受け取り見送ると、看板を裏返して店を閉めた。


さてと、今日の営業はこれぐらいでいいな。


時間的には、まだまだ日が昇っているので、待っていれば客は来る可能性はあるが、俺はいつもシンジさんが来た後に店を閉めている。


店を閉めた俺は、店の裏手へと繋がる扉に手を掛けた。本来なら、時計回りにドアノブを回すことで扉が開くのだが、俺はその逆の反時計回りにドアノブを回した。


するとガチャ!!と、扉の右上についている店のロゴが赤色へと切り替わった。そして、扉を開けると、そこは実験室だった。


ポーション屋の裏手は、本来なら倉庫になっていて、色々な品物をしまっている。じゃあ、なぜその扉が実験室へとなっているかというと。


この技術は、大人気映画〇ブリの〇○○の動く城の序盤あたりに出てくる扉が元になっていて、その扉は色んな場所に繋がっていた。映画では言葉で扉が反応していたんだけど、そこの再現は無理だった。


だから、大枠の「扉を開けたら別の部屋に繋がる」という部分だけは再現できた。


ちなみに、原理は空間作成が元になっている。あれの最初の失敗は、空間に部屋という枠を用意することが出来ず、空間の波に飲み込まれたことが原因だった。


だから、解決策として一室をまるまる空間に閉じ込めることで、空間の枠が出来て、波に飲み込まれることはなくなった。だけど、部屋を用意しても、そこまでに行く手間が掛かるでしょ?


そこで俺は考えたの。切り取った一室の空間を部屋に設置するのではなく、”シルバニアファミリー”のような小さい部屋をいくつも用意して、扉の前に設置して色付けする。


あとは、この扉と、その対応する色を合わせてドアノブを回して、必要な時に必要な部屋を呼び出すだけなのだが、このまま呼び出しても部屋が小さいままなので、呼び出された部屋だけが自動で大きくなる機能を入れておいた。


その結果‥‥この「扉渡り」が実現した。


あ、それと今、この扉渡りに設定している色は全部で5色で、赤は「実験室」、青は「寝室」、緑は「店の裏手」、白は「緊急脱出部屋」、そして最後は黒だが‥‥黒の中身は秘密だ。


もう少ししたら‥‥分かるよ。


そうして扉渡りで、赤色の実験室へと入った。

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