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「異世界帰りの錬金術師は、祈る彼女と契約関係を交わして――世界を救う。」  作者: Lark224a


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第39話 本格的に動き出すことが決まる。

軍キャンプから戻ってきて一日が経ち、そろそろ動くための話し合いの為に、俺とリタ、神崎さん、堂島さんに加え、堂島さん率いる探索班のメンバーと病院で働く数名の看護師も集まり、いよいよ引っ越しに向けた話し合いが始まった。


場を仕切っているのはもちろん、俺だ。


「‥‥それでは、引っ越しに向けて話し合いを始めていきたいと思います。まず、自分の拠点のマンションがあるのはここです。桜ノ宮駅から京田駅までは電車なら掛かっても40分ぐらいですが、電車を使うことは出来ないので、移動は車になります。」


「自分が軍キャンプから持ってきた軍用車両を先頭と後尾に配置して、その間を生存者を乗せたバス・トラックやらを挟む形にして守れるようにしますが、それでもすべてのゾンビから守ることは出来ないでしょう。なので、生存者にも戦ってもらいます。」


「‥‥リーヴァ。それは流石に無理だぞ?ここにいる人はゾンビと戦える人などいないぞ?俺たち探索班のメンバーだってようやく戦えるようになったばかりなんだから。」


「堂島さん、分かっています。自分は何もゾンビに殴り掛かれとは言っていません。戦って欲しいだけです。何の準備もなしでゾンビと戦うのは無理でしょうが、ちゃんと準備をすれば戦ったことがない人でも、ゾンビを殺すことは出来ます。その為の物として――」


俺は懐から一枚の紙を取り出して、全員が見えるように机に広げた。


「これを今から出発までに作ってもらいます。」


紙に書かれていたのは窓やボディにフェンスを張り付けた――改造されたバスだった。


「これであれば、バスの中から鉄槍を出してゾンビに攻撃することが出来る。そして刺したゾンビが肉壁となってゾンビの攻撃を退けてくる。もちろん、これで安全とは言えない。だから、バスの屋上には――俺が入る。」


「どう思う?」


周りに尋ねると神崎さんが手を挙げた。


「バスはどうやって用意するんですか?ここにいる人たちを全員乗せられるだけの乗り物はあるでしょうか?」


「それについては軍キャンプからの道中で見つけたから、それを俺とリタで持ってくる。」


「なるほど。」


「他には?」


「ルートについてはどうするんだ?ここから桜ノ宮までは何個も駅があるし、大通りになれば放置されている車もたくさんある。そんな道を通ることは出来ないぞ?」


「ルートに関しては俺とリタで何枚か写真を撮ってきて、熟考するつもりだ。もし、そこに大量のゾンビがいるなら音で引き寄せて誘導させることも、考えている。」


「他は?」


と周りを見ると手は上がらなかった。


「質問はないみたいだな。なら、今日から動くわけだが‥‥具体的に何をするのかについてだが、俺とリタは車の確保から始めて、それがルートの選択に移る。その間に探索班の人には”これの使い方”を学んでほしい。」


と、軍キャンプから持ってきた銃を渡した。


「‥‥銃か。やっぱり、そうなるよな。」


「あぁ、近接戦は噛まれるリスクがあるし、上達にも時間が掛かる。なら、遠距離から排除できる銃の存在は絶対に必要になる。百発百中になれとは言わないが命中率50%は欲しい。」


「‥‥練習しよう。」


「それと探索班はこれからツーマンセル行動にするから、その練習もしてくれ。メンバーは堂島さんに任せる。それと生存者の中からも探索班でやれそうな人がいれば、そいつもメンバーに入れていい。後で、誰を入れたのかだけは教えてくれ。」


「それと、神崎さん達には生存者の健康状態をまとめて欲しい。どの車に誰を乗せるかや、出発までの食料配分の参考にする。それと、病院内にある医療品と軍キャンプから持ってきた医療品の選別も頼みたい。何か足りていない物があれば、それも記載してくれ。やれそうか?」


「はい、大丈夫だと思いますが、足りていない物っていうのは薬類ということであってますか?」


「いや全部だ。薬以外でも包帯やアルコールやキレイな布と‥‥とにかく全部だ。」


「かなりの数になりますよ?」


「必要な物なのだから仕方がない。どうにかして見つけるしかない。」


「分かりました。引き受けます。」


「目標の出発予定日は――五日の早朝にする。それまでにしっかりと準備を整えておいてくれ。」


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