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「異世界帰りの錬金術師は、祈る彼女と契約関係を交わして――世界を救う。」  作者: Lark224a


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第35話 軍キャンプ《後編》

軍キャンプの地形は車や外にテントを張ったりする為に平坦でかなりスペースが確保されている。そして、その奥には大きめな建物が1つある。


恐らく、その建物に武器や機械や資料などを置いているはずだ。


だから、そこに向かってバイクを走らせているが、テントやら車が置かれているので、進みづらいし、処理出来なかったゾンビがバイクの音を聞いて道をふさいでくるので、簡単に進むことが出来ない状態だった。


「‥‥これじゃあ、近づけない。」


「マスター。自分が降りて地上で戦いましょうか?そっちの方が建物に近づけると思います。」


「いや、ダメだ。建物の中に大量のゾンビがいた時に、俺だけで倒すのに時間が掛かって後ろから来たゾンビに襲われて死が確定する。リタは建物に入った時に切り込み役として備えておけ。ここは、俺の力で何とかする。」


「はい。マスター。」


とまぁ、リタには言ったが実際どうするか?ゾンビの間を縫って進むみたいな高等技術は俺には無理だ。こんなことになるならもっとバイクの運転を練習するべきだったか?いや、今さら後悔しても意味はない。


だったら、強行突破しかない。技術がないなら、技術がいらない方法で前に進むだけだ。


俺は一度その場から離れて距離を取る。そしてブンッ!!ブンッ!!ブンッ!!とアクセルを回してゾンビを出来るだけ引き寄せる。


俺が進む方向は真っ直ぐだ!!曲がることも、避けることも必要ない。ただ、真っ直ぐに進む。


うぁぁ!!とゾンビたちを出来るだけ引き付けてから、ブーーーーンッ!!アクセルをフルスロットルにして全力で前に進む。もちろん、ゾンビや車が道を塞ぐように出てくるが、関係ない。


俺はすぐさま錬金術で「巨大な鉄の棒」を作って入口に向かって一直線に発射した。鉄の棒はゾンビを貫通して、車を吹き飛ばして‥‥入口の扉をぶち破って行った。


入口まで真っ直ぐな道が出来上がり、あとは、そのまま進むだけとなる。俺は、入口に入るのと同時に車体を斜めにしてバイクを滑らせて鉄の棒を避けて中へと入る。


そして、リタに「行け!!」と命令する。


俺の命令を聞いたリタは滑るバイクからジャンプして鉄の棒に着地して、正面にいる二体のゾンビに向かって走り出して二本のダガーで脳天をぶっ刺した。


そして、そのまま前にいるゾンビに突撃して行く。


一方、俺はバイクから降りて急いで開いた扉を鉄で塞いで、入口を遮断する。そしてバイクと鉄の棒で吹っ飛ばして殺し損ねたゾンビを処理していく。


魔銃のモードを「散弾銃」にして近距離戦闘に挑む。


左右から二体ずつゾンビが来ているのでバックステップを踏んで少し距離を開ける。そして左右の二体のゾンビが合わさり四体がまとまった所に散弾銃の引き金を引いた。


ドスン!!と激しい音と共にゾンビの頭と体は吹き飛んだ。


そうして中にいるゾンビを片っ端から殲滅して行って、全てのゾンビを排除することに成功した。建物に残っていた物は”武器、弾”・”ガソリン”・”食料”・”医療品”・”軍用車両”と、ほとんどが残ったままだった。


そして、唯一鍵が閉まっている部屋があった。そこは建物の奥にある部屋で”シェルター”のような頑丈な扉がついている部屋だった。


俺はその扉に手を当てて錬金術で無理やり扉を開けると‥‥凄まじい腐敗臭と異臭が混ざり合ったえげつない匂いが出て来た。


俺は部屋の中へと入って行き、その匂いの原因を理解した。目の前には”手を繋いだ状態で死んでいる人達”がいた。


‥‥やっぱりか。この建物にいたゾンビは軍人がほとんどで一般市民は一人もいなかった。この場所を捨てて脱出したのかと思ったが、その様子は一ミリもなかった。なら、避難してきた人たちはどこに行ったのか?


答えは、中で籠城して最後の最後まで助けが来ることを信じて‥‥餓死したんだ。はぁ‥‥ごめんな。俺がもっと早くに来ていれば助けてやれたかも知れないのに‥‥ごめん。


俺が守る家ではこんな残酷な死に方は絶対にさせない。みんなが安全に暮らしていた元の世界に戻すから、君達も天国で安らかに眠ってくれ。


と最後の追悼を終えたところで、リタが戻って来た。


「マスター。物資の管理が終わりました。生存者は‥‥確認できませんでした。」


「あぁ‥‥知ってる。この場所の生存者は‥‥目の前にいるよ。埋葬してやりたいが、時間がないから、安らかに眠れるように‥‥まとめて火葬しようと思っている。」


「はい、マスター。」


最後は嫌な感じで終わったが、探索の結果としては”良い結果”で終わり、病院へと戻るのだった。

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