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「異世界帰りの錬金術師は、祈る彼女と契約関係を交わして――世界を救う。」  作者: Lark224a


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第33話 軍キャンプ。《前編》

「黙って出発するなんて、冷たい奴だな。まぁ、らしくはあるけどな。」


見送りに来たのは堂島さんだけだった。俺としては黙って出発する気でみんなが寝ている早朝を選んだのに、それを読んでいたのか、入口で待ち構えていた。


「‥‥待ち伏せは良くないですよ。」


「ふん、だな。お前ら‥‥死ぬなよ?絶対に戻ってこいよ。」


「‥‥もちろんです。こんなところで死ぬつもりは一切ありません。だから、例の件は頼みましたよ?」


「あぁ、そっちのことは任せろ。二つともちゃんとやってやる。」


「なら、安心です。それじゃあ、行ってきます。」


――と門を抜けて軍のキャンプに向けて出発した。


堂島さんと交わした約束は二つ。一つは前も言った通り「生存者の情報の整理」だ。誰が何を得意として何を不得意にしているのかを、職業や趣味を通して判別するためだ。


そして、二つ目は――あのクズの監視だ。


ああいうタイプの人間はプライドが高く、自分が優位に立っていないと気が済まないタイプなので、絶対に俺がいない間に何かよからぬことを考えるに決まっているから、それを阻止しろとまでは言わないが、最低限の動きは知っておくことで備えることも出来る。


それを堂島さんにお願いした。堂島さんのようなタイプは部下の信頼も厚いだろうから、十分にやってくれると思っている。


だから、病院のことは堂島さんとその仲間たちに任せて、自分たちのことに集中しよう。ゾンビとの一対一であれば俺とリタが負けることは絶対にない。だが、奴らは個ではなく群で動く。


一体は弱くても、それが10、100、1000となれば話は変わる。油断で選択を間違えれば俺たちであっても普通に死ぬことになる‥‥気を引き締めて行く。



病院を出て二時間ぐらい経った頃だろう。進み具合も悪くなく順調に進めている。ただ、気がかりがあるとするなら、それは進む度にゾンビの数が多くなっているということだ。


この数のゾンビが病院を目指して増えているならヤバいことだが、ゾンビが増えて行っている方向は病院とは逆で軍キャンプに近づけば近づくほど増えて行っている。


‥‥これは手遅れかもな。


と心の中で嫌な考えが巡った。


ゾンビが増えて行っているということは、そっちを目指して集まったということで、それが今は止まっているということは、既に、その場所を目指す必要がなくなったことを示している。


それは、つまり‥‥生存者がいなくなったことを表している。


屋上の移動では速度に限界がある。これ以上の速度を求めるには”乗り物”を使う必要があるが、この状況でまともに動く乗り物を見つけるのは無理があるぞ。


――と思った時だった。


視界の端に「バイクの買い取り・販売をするなら、GOーバイク!!」と書かれた看板を見つけた。


これだ!!バイクであれば細い道も通ることが出来るし、何より今の時代なら電気で動く物もあるから、台数があれば拠点で運用することも出来る。


――回収するしかない。と足を止めた。


『マスター??どうしました?何か気になる物を見つけましたか?』


『あぁ、あのバイク屋に寄り道をして行こうと思う。』


『‥‥バイク?何ですか、それは?食べ物か何かですか?』


『そうか、リタは知らないか。バイクっていうのは、馬車みたいな乗り物の名前のことだ。あれがあれば狭い道もスイスイと抜けて行けるから、道を塞いでいる車も関係なく進むことが出来るんだ。


あれがあれば、もっと速く目的地に辿り着ける。だから、バイクを何台か回収して行こうと思ってる。行けるか?リタ。』


『もちろんです!!マスターが行くとこであれば地獄だって着いて行きますよ!!』


『そうか。なら、行くぞ!!』



バイク屋の中は当たり前にゾンビが居たが、リタがパパッと処理をしてくれた。俺は電気で動く”電気バイク”を探すと、店内には四台だけ残っていた。


ガソリンで動く奴ならたくさんあるのだが、電気となるとそれなりに大きい店に行かないと数はおいていないのだろう。回収の為にバイク屋を回ってみるのも考えておこう。


今は、この四台から選ぶ必要がある。


四台の性能は50㏄が二台、50cc~125㏄が一台、125㏄~400㏄とう感じだ。正直、バイクのあれこれは全く分からないが㏄の数値が高ければ高いほど速いバイクだということは分かっている。


なら、選ぶのは最後の400ccのバイクに決まっている。選んだバイクの名前は『Zero SR/S』という名で、見た目もtheバイクって感じがして最高だ。


あとは、俺に運転できるのか?ということで、バイクに跨ってあれこれといじって動作を確認した。


その結果、それなりの運転は出来た。


それもこれも、このバイクに搭載されている安全システムのお陰だ。


例えば転びそうになった時は自動で姿勢を戻してくれるようにバイク側でやってくれるし、アクセルを戻したときにブレーキの効きすぎて急減速を防いでくれたりする。


今のバイクのシステムってすごいな。と、かなりバイク側で助けてはくれるが乗っている側の技量も必要なので手を加えるつもりでいる。


そして改造したバイクがこれだ。


見た目は『Zero SR/S』のままで、変えたところは外装と運転システムだけで、安全システムは全部残してルートの自動化を追加した。


これで、俺の仕事はブレーキとアクセルだけで済むので、そうそう事故ることはないだろう。事故っても何とかなるでしょ?軽い感じで再び出発する。


あ、ちなみに充電は改造している時にマイマイくんで充電したよ。

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