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「異世界帰りの錬金術師は、祈る彼女と契約関係を交わして――世界を救う。」  作者: Lark224a


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第23話 拠点の拡張と時期。《前編》

この拠点に新しく6人の子供が加わった。


拠点に来たばかりの頃は俺に対して恐怖を抱いていたのか、見るだけで委縮していた。それも全て、祈の嘘のせいだ。


誤解を解こうにも、この世界では出来る限り会話はしないと決めている以上、誤解も解くことも出来ないし、そこまで困っているわけでもなかったので、相手が慣れるのを待つしかなかった。


本当に碌でもないことをする。まぁ、ちゃんと腹いせに飯を減らしてやったがな。


そして、この拠点に来てから一週間ぐらいが経った現状の6人は「すごく良く働いてくれている」と言える。俺が振り分けた仕事を嫌がらずやってくれるので助かっている。


振り分けた仕事はこうだ。


男組


池田 竜馬→マンション内の家具の分解。

高橋 悠真→マンション内の家具の分解。

神谷 陸→畑の準備。

森下 蒼→畑の準備。


女組


小坂 美月→家事。

西園寺 結菜→家事。


男組には主に力仕事と体をメインに使う仕事を任せて、女組には、拠点が大きくなった時の為に家事を覚えてもらっている。


この仕事は朝から晩までみっちり行うのではなく、午前中だけで、その後は学生の勉強をやらせている。先生は俺ではなく祈だ。こっちの学力は祈の方が上だからね。


で、寝泊まりしている場所は、余りに余っているマンションの部屋を男女に分けて使ってもらっている。流石に男女一緒にしたら「間違い」が起きるかも知れないので、分けておいた方がいいだろう。


俺が言える立場ではないが‥‥恋愛はちゃんと工程を踏んで欲しいからな。


子供たちのお陰でマンション内は綺麗になっているし、使えそうな物資の回収も終わり間近だ。周辺のゾンビの掃討も終わっているから、そろそろ他のマンションの探索を始めるつもりでいる。


それに、畑の準備に関しても神谷くんと森下くんのお陰で着々と進んでいる。もうじき土壌も完成するだろう。


そう、やることはまだまだあるのだ。拠点の防衛に関しても足りていないものが多すぎる。例えば、外を監視する為の監視カメラや、敵襲があったときの避難場所や、備蓄用の食料など、例を挙げるとキリがない。


だが、ちょっとずつ先に進んでいるのも確かで、俺の手が足りなくなって来ていたので、戦闘用ではなく、内職用にホムンクルスを一体作っていた。


新しく作ったホムンクルスの名前は「リル」で、さっきも言ったが、内職や防衛に長けているホムンクルスなので、俺の右腕として、この拠点の発達の手助けをしてもらっている。


とまぁ、最初はボロボロで俺・祈だけしかいなかった場所に、リタが加わり、さらに6人の子供たちが加わり、新たなホムンクルスのリルも加わり、ちょっと大家族のようになった。


――が、まだまだ人手は足りていないのが現状だ。だから、人を集めるのが急務となる。なら、行くしかないのかもな‥‥子供たちが言っていた「救助が来る場所」とやらに。


そろそろ基盤作りも終わりそうだし、祈の戦闘能力も一人にしても問題ないぐらいには成長しているから、時期的には今なのかもな。

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