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「異世界帰りの錬金術師は、祈る彼女と契約関係を交わして――世界を救う。」  作者: Lark224a


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第22話 子供たち。

俺と祈の話では子供たちを拠点に連れて行くとなってはいるが、向こうがこの話を断れば、この話はなかったことになる。


どっちになっても俺達にとってはマイナスがない。


そして祈がこれからどうするのかを聞くと、子供たちは何も答えることが出来なかった。


当たり前だと思う。ゾンビに襲われて死にかけたのだから「このまま、その場所に向かいます」とは、絶対に言えないだろうから、その案が無くなった時点で何も決まっていないだろう。


となれば、予定通りに祈は子供たちに「私達の拠点に来ない?」と提案するのだった。その提案は行く宛てのない子供たちにとっては願ってもないもので、ノータイムで頷くのだった。



拠点に子供たちを連れていくことが決まり、今は拠点に帰っている最中で、祈と子供たちは仲良く自己紹介などしながら話しているのを、俺とリタは後ろから見ていた。すると、祈が後ろを向いて俺に向かって指をさしてきた。


「あの変な仮面を付けている人が”リーヴァ”で、その隣にいる子がリーヴァの妹のリタちゃんね。」


と俺達の事を紹介していた。


誰が、変な仮面だ。と普段なら絶対に言葉にしているが、今は話すことが出来ないので黙っていると、祈がニヤリと悪い笑みを浮かべていた。


「妹のリタちゃんはお兄ちゃんとは真逆で、優しいしフレンドリーだから、すぐみんなとも仲良くなれると思うから仲良くしてあげてね。でも、お兄ちゃんの方には近づいたらダメだから、すぐ怒るから。」


こいつ。俺が話せないことをいいことに好き勝手言いやがって‥‥今は見逃してやるが、拠点に帰ったら覚えてろよ??絶対にやり返すからな。


好き勝手に捏造して嘘のことを子供たちに伝える祈と、子供たちから様々な目で見られている俺、そして、その光景を楽しそうに見るリタと、三者三様の形で拠点へと戻るのだった。



――拠点に帰って来た。


まずは、何日間も風呂に入ってなく「汚れ」と「匂い」が体にこびりついているので、それを洗い流す為にリタに「お風呂を案内してあげろ」と命令を出した。


子供たちが風呂に入っている間に、祈から子供たちの情報を聞くことにした。


子供たちは全員で6人で、男子4人、女子2人の内訳だ。その関係は、両親が昔から仲が良く、全員が幼馴染とのことだった。


そして一番大事な学年・年齢と名前についてだ。


名前 池田 竜馬 男 13歳


名前 高橋 悠真 男 12歳


名前 神谷 陸  男 12歳


名前 森下 蒼  男 12歳


名前 小坂 美月 女 12歳


名前 西園寺 結菜 女 12歳


という感じだ。


祈と最初に話していた池田くんだけが13歳で、後は全員12歳だった。彼は、このグループのリーダー的な立ち位置で、いつも引っ張って行ってくれている。


そして、高橋くんは池田くんと一番最初に友達になった人物で、二人はライバルでもあり相棒でもある、互いに切磋琢磨し合える関係らしい。


神谷くんと森下くんに関しては、幼稚園の時に池田くんが知り合いになったところから関係が始まったらしく、特技としては神谷くんは明るく誰とでも仲良くなれるタイプで、森下くんは運動神経が良く、中学の部活では陸上部に所属しており、既に選手に選ばれているとのことだった。


これで男子の紹介は終わり、次は女子についてだ。


小坂さん。彼女はしっかり者で冷静に判断することが出来る人物で、男子のリーダーが池田くんだとするなら、女子のリーダーは小坂さんで、学校でも中心人物であったそうだ。


最後は、西園寺さんだ。


西園寺さんは役所で「私の家が近かったから」と言っていた子で、少し内気な性格で人前で話すことが苦手らしく、よく小坂さんに助けてもらっているとのことだった。


――以上が、祈が聞いて分析した結果だった。


まぁ、ここまで知れたら十分だな。明日からどういう仕事を振り分けるのがいいのか、何となく立てることが出来た。向き不向きという物が人にはあるからな。それを見極めて振り分ける必要がある。

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