見知らぬ化け物
仲良し家族5人 毎回ジャンケンをして負けたものが指から少し血をとって
開かずの扉の前に置いてくる決まりになっている
血を捧げなければ野蛮な化け物が暴れて襲ってくるらしい
でも家族皆でこの家にいれば安心だ
本日のジャンケン敗者は僕だった
手を洗ったあと左の中指にプスッと針を指し出てきた血の雫を3センチ程度のプレートにすくいとって皿に乗せる
後はこれを地下にある「開かずの扉」の前に置いてくれば完了
開かずの扉のある地下廊下は天井の蛍光灯1つでうす暗くてひんやりしている
何となくドアの向かいの壁に腰を下ろして背を壁に預けた
たまにこうして居座ってるけど扉の向こうは見たことがない
思いがけず、開かずの扉がギィと音をたてた
隙間から光が漏れ
部屋の中には頭の所だけツヤツヤのまっすぐした黒い毛を伸ばした生き物がいた。服を着ている
これが化け物なのかな?まだ子供のようだ
化け物の子供は「これ何?」と呟いた
後ろから白い白衣を着た大人の化け物が「むやみに開けてはいけません」と慌てて子供に近寄ってきた
子供は「ねえ、これ何?」ときいた
「……ゴミです」
大人の化け物はそう答えてドアを閉め
その後、ガチャガチャと重い鍵を閉める金属音が廊下に鳴り響いた
私は部屋に見知らぬ生米がひと握り分落ちてたことがあります