こわがり
ねえ、きみは知ってるかい?ぼくがどれだけ怖がっているかを。
ねえ、きみは知ってるかい?ぼくがどれだけ不快に思っているかを。
いいことなんてありはしない。別にいつものことさ、気にしない。
だけどね、せめて嫌なことはなくしてもらえないだろうか?
嫌なことばかり続くのは、とっても疲れるんだ。
嫌なことがずっと続けば、これが日常になってなんとも思わなくなるのかな?
とんでもない。ねえ、きみは知ってたかい?嫌なことがずっと続くと
ヒトは病気になっちゃうんだ。壊れていくんだよ。どんどんと。
自虐行為じゃない。本当に憤りの行き先が、自分の中に向いているんだ。
そうしてカラダが壊れて、ココロが割れちゃうんだ。
割れたココロはなかなか元には戻らない。怖いんだよ、本当に。
でも、きみは知らないよね?
だって、きみは壊す側のニンゲンだから。
でも大丈夫。それがニンゲンなんだから。
だけどね、ぼくはきみとは違うヒトなんだ。
ねえ、きみは知ってるかい?ぼくがどれだけ怖がっているかを。
ねえ、きみは知ってるかい?ぼくがどれだけ涙を流しているかを。