6日目
毎日更新予定。ラストのオチは思いついたけど、まだ6日目だしなぁ。AIが訳の分からんことを出力するので困ったりしている
朝、俺たちはリゼの隠れ家を出発し、町へ向かう山道を下り始めた。空は晴れ渡り、静かな風が木々を揺らしている。視界にはいつものように「魔王復活まで：95日」というカウントダウンが浮かんでいた。
「ねえ、あなたのそのカウントダウン、本当に止められると思ってるの？」
リゼがふと話しかけてきた。その声には、どこか試すような響きがあった。
「正直、わからない。でも、何もしないわけにはいかないだろ。」
俺がそう答えると、リゼは意味深げな笑みを浮かべた。その視線はどこか挑発的で、ただカウントダウンに興味を持っているだけではないように感じられた。時折ちらりと俺を見つめるその眼差しには、何か特別な感情が込められているようだったが、彼女がそれを口にすることはなかった。
「そうね、何かを変えようとするなら行動するしかないもの。でもね……」
彼女は視線を逸らし、目の前の道を見ながら言葉を続けた。
「魔王の封印が破られる可能性は、あなたが思っている以上に高いわ。歴史上、こういう予兆が現れたとき、完全に防げた例はほとんどないの。」
「それって……つまり、世界が滅ぶ可能性が高いってことか？」
「そうなるかもしれないわね。でも、諦める必要はないわ。魔王復活を阻止できる可能性がゼロではないもの。」
リゼの言葉には、どこか冷静さと情熱が入り混じっていた。その横顔には、ただの賢者とは思えない何か特別なものが宿っているように見えた。
ガレスが後ろから口を挟む。
「まあ、どっちにしろ、俺たちができるのは前に進むことだけだろ。立ち止まって悩む時間なんてないぜ。」
「そうね。」
俺たちは再び歩き出した。リゼは時折ちらちらと俺を見つめていたが、何か言いたげな様子を見せるだけで口を開かなかった。
長い時間をかけて山道を下り、ようやく町が見えてきた。遠くにたなびく煙突や行き交う人々の姿が少しずつ明確になり、一行には広がる視界が疲れを加算していた。
ガレスは「やっとここまでたどり着いたな」と、身体の疲れを抱えつつも、山道を下り切ったことに安堵を表した。
リゼは黙ったまま、遠く見える煙突や行き交う人々の姿を見守っていた。その表情は喜びと不安が交じり合ったようで、この充実した路の先に山道を越えた一行が出会う未来を想像させた。
「やっと着いたな。」
俺がそう呟くと、リゼが静かに頷いた。
「ここからが本番ね。仲間を集めるんでしょう？」
「ああ、できるだけ早く動きたい。」
「じゃあ、私も手伝うわ。あなたの力、もっと知りたいし。」
彼女の言葉に、俺は少し驚きながらも感謝の意を込めて頷いた。そして、俺たちは町の中へと足を踏み入れた。新たな計画が始まる、その第一歩だった。
