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無垢こそ最強…その1

おそらく誰しもが子供の頃は、何にでもなれる。と

信じて疑わず

テレビの中のヒーローやヒロインになれる。

と信じていた事でしょう。

でも私の場合はちょっと違っていて…。

あれは、友達とかくれんぼをして遊んでいた時の事

私は鶏小屋の裏に隠れて、鬼に見つからないようにと、日陰をじっと見つめながら息を殺していると

晴れ渡った空に雲が広がりはじめ辺りが暗くなり

今にも雨が降り出しそうな空模様に

怖いな…。と思った瞬間

「みぃーつけた。」の声と同時に肩をポンっと叩かれ腰を抜かしそうになり現実へと引き戻された。

ほっとして空を見上げた時、あの雨雲を呼び寄せたのは私なんだと、何故だかそう思えた。

その日から、誰もいない所で日陰を見つめては

晴れ渡った空に真っ黒な雲が広がるのを何度も確かめ、やっぱり、と不思議な力を得た事に心が踊り

この力を友達に教えたくて堪らなくなり、仲の良かった友達だけにその力を披露する事にした。

すると「すごーい。」「なんでそんな事が出来るの、私もやってみたい。」と、目をキラキラさせながら驚いてくれた。

私は友達の反応に満足しながら「絶対、他の子に言っちゃあダメだからね。」と釘をさしたものの心の中では触れ回って良いからね、宜しくね。と思っていた。

でも私の友達は口が固く、決して他の子達には秘密をバラす事はしなかった。

本当、友達には恵まれたね。

それからも幾度となく同じ事をやってみせたけど

残念な事にキラキラと目を輝かせて驚いてくれたのは最初の頃だけで、

徐々に誰も興味を示さなくなり、皆とかくれんぼをして遊ぶ方が数段楽しく、私もこの力が何の役に立つのか分からないまま頭の片隅に追いやってしまっていた。

しかし、この出来事がキッカケで私は勘違いした人生を送る事になったのは間違いない。

そして、私はこの力が神から授かったものと思い込み神がついているなら何だって出来る。

そう何だってやれるはず。

テレビのなかのヒーローやヒロインだからではない。と、この先パワーアップしていくのでした。


ところで、天候を司る神様っているんですよね。

八意思兼命やこころおもいかねのみこと

いって、岩戸開きの知恵を出した神様だそうです。

知恵の神様でもあるんですね。

神様から授かった力と思っていたのに

名前すら知らなかったんですよね。

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