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私のアイドル  作者: 美海秋
第三章 私のアイドル

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私のアイドル 2

私は成長したのでしょうか?

疑問ばかりが、こころの中を支配する。

でも、仕方ないことだというのも理解していた。

それは、隣にいる人が原因だということも理解しているつもりだ。

花澄という存在は、私にとってかなり大きな存在だった。

学校で踊っているところを見てしまったときから、私には輝いて見えた花澄のことは今でも、同じように見えている。

だからこそ、隣で一緒に踊っていることを考えると、嬉しくなってしまう。

隣にいなかった時間があるからこそ、余計にそう感じていた。

私はわがままだ。

うまくいかないということがもしあったとしても、何度でも挑戦したいと思わせてくれたのは花澄だった。

多くのことを中途半端にやっていたからこそ、わかっていた。

何か一つのことを完璧に行うというのは難しいということを…

でも、何か一つのことをこなせるようになれば、それはきっと私が成長したといえるようになるだろう。

それをわかっていなかった。

できること、できないこと、得意なことというのは自分自身にはある。

だからこそ、得意ではないことにたいしては努力をしても難しいのでは?

そんな風に、花澄と出会う前は考えていた。

でも、得意ではないことであっても、あきらめないということが、その後の自分に繋がってくるのだということをわからせてくれた。

中途半端であっても、できていなくても、やり遂げるということが大事だということを気づかせてくれた。

だからこそ、花澄と一緒にアイドルになれたということは、私にとって最高の出来事だった。

アイドルというのは、多くは誰かに憧れてなるものだ。

私が最初に憧れた存在というのが、仮面様だった。

確かにアイドルではなかったけれど、ダンスで歌を表現しているということに感動してしまった。

心が動いてしまった。

だからこそ、花澄が仮面様だということを知って、私は思った。

あのとき本当に本能的に声をかけてよかったと…

アイドルを目指したきっかけも、今もアイドルをしているのもすべて花澄のおかげなのだから…

私のアイドルは花澄。

それはアイドルを始めたときから、たぶんやめてもきっと変わらないだろう。

そんなことを考えるのだった。


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