第98話 〜圧倒的成長能力〜
【漆黒より生み出されし 弓は 1本 2本 3本 10本 100本 1000本 その弓矢は彼方に逝き 彼方にて終焉】
テーベは傘比に攻撃をしようにも、腕を無くしたレーズンに邪魔をされる。
後 10秒。
テーベはレーズンの癖を読み始めていた。戦えば戦うほど、究極的に強くなっていく目の前の敵にレーズンは焦る。
私はそう思っていた。
「……?」
不可解なことが起きた。今、正にまた腕を切り落とせるそう思ったはず。それなのに、剣が跳ね返された。しかも、衝はいや、この戦いの中にずっと感じていたこと。
相手の剣のスピードと、力が強くなっていくのが。
「これも跳ね返される!?」
強い、強くなっている。テーベの予測を覆す程の剣の捌き方してくる。
「調子に乗るなよ!」
テーベは本気でレーズンを切りかかろうとする。
「——は?」
黒刀の横切りを、有り得ぐらいの速さで屈みながら避け、テーベの足を斬る。テーベは下を見てみると、レーズンの脚は無くなっており、上半身だけ。
「私の手足全ては着脱可能です、それと貴方にある特徴は私にだってあります」
レーズンの最大の特徴。テーベの『完全記憶戦闘、傘比の『全感覚戦闘』、月詩の『絶対情報戦闘』に続く、レーズンしか持っていない圧倒的な能力。
『圧倒的成長能力』
戦うほどに圧倒的な程に成長をし、それはステータスにも現れる。
これこそが下位【失われた技術】の頂点クラスに君臨する、パン博士のお墨付き。




