第83話 〜俺たちの見せ場は?〜
『いや、福西さん。彼が拳銃の悪魔だという証拠はありませんよ? 名前、容姿、全て銃と妖精の天の国と一緒ですが、同じような容姿の人は、この世界に多数。名前もブーナ関係の者は沢山いますよ』
『立花さん。私は銃と妖精の天の国の実況者だったので、分かりますが、あれは拳銃の悪魔ですよ』
「……久しぶりだな、テーベ」
「やっほ〜、拳銃の悪魔と。バレてるよ〜、初心者ちゃんと、う〜ん、誰だろ?」
他のプレイヤー達がテーベに放った魔法などによって、地形変動した、岩の物陰に隠れていた傘比とレーズンがバレる。テーベは隠れている傘比の場所に向かって手を振り、また無難へと視点を移す。
「えーー、僕を倒しに来てくれたの? それとも復讐? あんなに悔しい顔してたんもね〜。でも、僕って強いからさ、簡単に君を殺しちゃうかも」
「なら簡単に倒してみせろ」
無難の威風堂々とした態度に、テーベは頭を毟る。
「でもさ〜、僕って人気者だからさ。一騎打ちしたい気持ちはあるけど、あと5万人ぐらいが———」
「倒したぞ」
「え?」
「5万人だろ? 俺とあいつとで倒してきたぞ。あと一騎打ちじゃない。俺とあいつとレーズンでお前を倒す」
それは2時間前。
「おい! どういう事だよ! あんな奴ら聞いてなねぇぞ!」
「そんなこと言ってないで、逃げるぞ!」
【GAME OVER】
「はぁ……はぁ……ここまで来れば————かはっっっっっっっ!?」
【GAME OVER】
『おっとおおおおおぉぉぉぉぉ!? これはどういうことでしょう!? イベント参加者のプレイヤー達が、2人のプレイヤーに殺されまくってるぞおおおおぉぉぉぉ!?』
この直径18キロに及ぶ、広大のマップにランダムで出現したプレイヤー達を、端から全員倒し始めたプレイヤー2人がいた。
1人は弓矢で、1人は双剣で。
左下には絶望のテーベ、右上からは異様な2人。
最悪の2人組みに挟まれたプレイヤーは全員こう言った。
「「「「「「「俺達の見せ場は?」」」」」」」




