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第82話 〜登場〜

「ふんふふーん」


 テーベは粗方の敵を倒し尽くした。その数、約15万。圧倒的な数のプレイヤーを、討ち負かしたという事実に世界中の人々は驚いた。


「ふあ〜〜〜〜」


 しかし、不思議なことにプレイヤーが何故か攻めて来なくなり、暇な時間を過ごしていた。


 大きい欠伸をしながら、挑戦者を待っていると、何かに勘づく。


「………………誰だ?」


 音もなく、気配もなく、ここまで近づいてくる人物がいた。テーベが分からないほどに気配を消して、テーベに近づいてきた者がいた。


「いやはや、ここで儂の気配に気づくか」


「お? その声、(おきな)じゃん」


 テーベが振り返ると、翁がいた。翁。ゲーム剣道乱戦、元世界1位のプレイヤー。歳は70を過ぎ、衰えた体でも剣道をしたいという気持ちが抑えられず、剣道を本格的に出来るゲームをし始めた。その1週間後、ゲームの世界大会で優勝した。


 正に現代の剣豪。


「へぇ〜。同じギルドの人が、このイベントに参加してるとは思わなかったよ」


「ふおっふおっふおっ。そうじゃろ? その為にサブ垢を作ったのだからな」


「でも、俺たちギルドってギルドメンバー同士の決闘はなしって感じだったけど」


「チャンバラと決闘は全く違うものじゃよ」


 この2人、あるギルドの幹部。


 そして、この2人は幹部の中でも血に飢え、激闘に飢えている。ギルドのご法度すれすれ、誰も止める人もいないこのイベントに翁はわざわざ参加したのである。


「うーーーーー! これはワクワクしてきたなーーー!」


「儂もじゃよ」


 一時の静寂。


 他に言葉入らない。


 2人は剣を抜き、構える。


 目の前には圧倒的な強者がいる。ワクワク感を抑えられず、2人が戦うレア的状況に実況者席、観覧者達は息を飲む。


「我流 黒刀術 壱ノ太刀————」


「神ノ新月流 壱ノ型————」


 圧倒的強者の2人の元へ、1人のプレイヤーが駆ける。その者は、手に2つの剣を持っており、その者は異様な空気を放っていた。


「『漆黒の羽ばたち』!」


「『新月のあざめき』!」


双剣が2人の”本気の一撃”を簡単に防ぐ。


「およ?」


「ぬっっっっっっっっ!?」


本気の一撃が防がれ、2人とも変な声が出る。


「邪魔だ、爺さん」


 翁はその者の力強い言葉に、覚悟に気づき、裏にある感情を理解する。


「これは見届けるっていうのが、武道家の筋じゃの〜」


 何かを感じ取り、殺気を放つのをやめ、剣をしまう。


「久しぶりだな、テーベ」


「およよよ? その声、まさかの?」


 フードを被ったプレイヤーは、フードを脱ぐ。


 顔を見た、実況者席は大いに湧き立つ。


『あの姿は!? まさか!? まさかあああぁぁぁぁぁぁ!』


 全世界のこのイベント中継を見ている人々は、全員湧き出る感情を抑えきれなかった。


 その容姿、その圧倒的な風格。


 そいつは————


『拳銃の悪魔だあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』




 4 0 0 7名前:名無しのプレイヤー

 拳銃の悪魔キタ━(゜∀゜)━!


 4 0 0 8名前:名無しのプレイヤー

 まさか伝説の拳銃の悪魔が見れるなんて! 今までどこに行ってたんだよ!wwwwwwwwwwwww


 4 0 0 9名前:名無しのプレイヤー

 それww マジでどこに行ってたんだよ! ってかあの2人の攻撃を止めるとかマジでヤバすぎ!www


 4 0 1 0名前:名無しのプレイヤー

 ってか拳銃の悪魔って拳銃ありきだろ? そいつがテーベに勝てる確率……でででででででん! 永遠のゼーーーローーwwwwwwwww


 4 0 1 1名前:名無しのプレイヤー

 でも俺は拳銃の悪魔に勝つに1億ペリカかけまーーース!wwwwww










最後の話数まで見てくれる人は1日、平均2〜5人。ブックマーク数は増えない……ふっ、わろけてきた。


まぁ、そんなことはどうでもいい。


こっからやっと、月詩と無難、まぁこの先は殆ど無難とテーベの戦いですね。

ってかまだ、テルセウス戦と、テーベの戦どっちも書けてないってか、最近小説書くの全く面白くなかったけど、書いてみるとやっぱ楽しくなる……不思議やナ〜。



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