第66話 〜それぞれの夜 3 後編〜
この1週間、無難とは学校で話していた。
「そういえば、ゲームではあんまり話さなかったな〜」
無難は誰と1番話してたっけなと考えると、傘比が当てはまる。
すると何故か、月詩の心がモヤモヤする。分からないが、何かやるせない気分になる。
「…………無難くんに電話しようかな?」
またまた、無難に電話してみたくなった。これで二回目。心が弱くなった時には何故かあの頼もしい声と、性格に月詩は頼りたくなってしまう。
いや、か弱い女の子ならば全員思うことだろう。
傘比、月詩は普段は物凄く自信に満ち溢れるような行動しているが、そ見栄を張っているだけであって、自分の不安を他に見せないようにしているのだ。
月詩は皆を世界1位に連れていくというプレッシャーを感じている。
だから、少しでもいい。誰かと話してこの憂さ晴らしをしたい。そこにぱっと出たのは無難だった。
「電話……しよう」
月詩、傘比が無難へ電話をするこの状況。
誰の電話に無難の声が聞こえるのか?
その究極の状況に私は固唾を飲む。
「出ない……」
月詩は耳元から携帯を離し、電話をかけられなく残念に思う。
今、誰かと電話し、誰かと話しているのだろう。
タイミングが悪い時に電話したなと思いながら、次は傘比に電話しようと思い、傘比に電話をかける。
電話をかけると、先程聞いた音がまた鳴った。
「まさ……かね」




