第65話 〜それぞれの夜 3 前編〜
「うーーーーーーーん! そろそろ寝ようかなーー」
月詩は体を伸ばし、携帯で現時間を見る。
携帯の画面に映ったのはPA 2:40 の文字。
月詩はテルセウスがどんなボスなのか、テーベはどんな装備でくるのか?
テーベやテルセウスの最新情報などをネットで漁りまくっていた。
テルセウスのボスの特性はネットでは、沢山の種類のものが書かれていた。
テルセウスの情報は雑なものもあれば、的確なものもあった。
「テーベの情報ぐらい、あってもいいと思うんだけどな〜」
テーベにも同じことで、何が正しく、何が間違いか、情報の取捨選択に時間をかけ頭を悩ませていた。
「どっちも難攻不落の要塞なのは間違いないと」
結果的には1人と1体はチートプレイヤー、チートモンスター。
簡単に勝てる相手ではい。ましてや、その両方も倒すのだから。両方を倒すと月詩は言ってしまったのだから……。責任と、重圧に月詩を不安にさせ、悩ましまくる。
「準備は完全に整ってるけど......試験前の緊張感に似てるな〜」
例えるのならば、受験前。完璧に知識は頭に入っているはずなのに、深淵並みの不安さが体や心を襲う。
そんな感情に今、月詩は陥っている。
「あはははは〜、自分らしくないな〜」
この感情……いや、この感覚は前にも味わったこともあったな〜と感慨深くなる。
この間は無難に連絡をし、笑い合い、話し合った。
いや、笑いあったというのは語弊があるかもしれないが……。
「どうしよっかな」
おい……テルセウス! お前書くの難しいんだよ!
テーベは楽、テルセウスは圧倒的に難しい。ここを乗り越えれば俺のステップアップが待ってるはず……!
頑張ります。




